東日本大震災に対する、NICEからの発信と方針(第四弾)

第四弾 2011年4月4日

1)特別ワークキャンプの追加と、ボランティアの募集(4/11-岩手でも実施)
2)ご協力のお願いとお礼
3)緊急ミーティングの報告(4/2夜・東京)


皆さま

 震災から3週間が経ちました。私(開澤)も福島県会津若松市と岩手県陸前高田市を
訪ね、改めて被害の凄まじさを感じました。まだまだ「緊急支援」が必要な段階です。
が、同時にこの教訓と状況をベースに、被災地の再生から日本・世界の文明の変革まで、
長期的なビジョンとプランをみんなで考え、話し合うことも始めるべきだと考えます。
勿論、今日明日を生き延びるのに精いっぱいの方々が大勢いらっしゃるのですが、
そうしたゴールと方向性が見えれば、前に進む意欲も更に高まるのではないでしょうか。

 またNICEとしては、復興・再生活動を行う上で、以下の点が重要と考えます
いずれも普段の活動でも同じなのですが、今回も当てはまると思われます。
まだまだどれ程のことができるのかは分かりませんが、志として、、、

① 10年(以上)続ける:これまでも10年・15年を超えた所も多数あります。
 インド洋大津波の際、私達がボランティアを派遣したインドのある村には被災直後は
 100以上の団体が入っていたのが、1ヶ月後には4団体だけになっていたそうです。
 (それぞれの団体に持ち味・方針・事情があり、現地のニーズも変わったのでしょうが)
  未曾有の被害となった今回は、復興も数年以上かかりそうです。勿論、10年間全く
 途切れずにボランティアを常駐・派遣し続けるのではなく、毎年一定の時期に活動を行う
 ことを10年間続けるという意味です(途中でさよなら、ではなく細くとも長く続けます!)。
 私達は当面の復興が終わった後も、被災地域と共に長きにわたって歩んでいきます。

② 地域とつながり、地域主体で:当然といえば当然のことなのですが、
 外から入るだけではなかなか効果的な活動ができません(少なくとも私達の場合)。
  今月活動を始める3地域はいずれも、これまでワークキャンプを共催した団体・人々が 
 現地でのパートナーとなってます。復興段階では、今まで共催したことのない地域・ 
 団体にも対象を広げますが、地域の人・考え・資源・技術など(土)がベースとなり、
 そこに外からの「風」が加わって混じりあう、「風土づくり」を進めていきます。

③ 「支援」から「協働」へ:私達も場面によって「支援」という単語を使いますし、
 実際そうした気持ち・行為も必要・自然な面もあります。が、「社会の共通の問題」
 「お互いさま」でもあり、被災地域から学ぶ・得られるものも少なくないはずです。
 そうした姿勢も持ちながら、できるだけの成果を生み出していきたいです。

 なお、この「発信と方針」は4月以降は月1回程度の頻度で、随時更新していく予定です。
第一弾(3月16日付)は、こちら English page (1st version on March 16th) is here!
第二弾(3月24日付)は、こちら
第三弾(3月28日付)は、こちら

 ご意見・ご提案・ご協力など、nice@nice1.gr.jp(開澤)までご連絡下さい。

特別非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
代表 開澤真一郎  事務局長 上田英司  他専従職員一同
 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-1-14-401 NICE
 Tel 03-3358-7140  Fax 03-3358-7149  ホームページ http://www.nice1.gr.jp

* NICEは東日本大震災支援ネットワーク新しい公共をつくる市民キャビネットにも
 加盟しております。こうした枠組みでも、他団体の協力も推進していく予定です。
* 行政、企業、メディア、教育機関等との協力も推進中なので、宜しくお願い致します。


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1)特別ワークキャンプの追加と、ボランティアの募集

 3/28の発表後、1週間足らずで多くの方々にお申込頂きました!(3ヶ月近く入る方も数名)。
先行募集した以下のA)B)では、いよいよ本日から活動が始まります。
また、C)の陸前高田でも募集を開始しました。詳しくは、こちらのページをご覧ください。

A)福島県会津若松市(4/4-6/26の2週間以上):避難施設での子どものケア等
B)宮城県栗原市(4/4-6/26の1週間以上):自然学校で農作業等の後方支援
C)岩手県陸前高田市(4/11-6/19の2週間以上):瓦礫の除去、避難所のお手伝い等


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2)ご協力のお願いとお礼

 「東日本大震災 被災地支援アクション基金」には、既に35万円を超える貴重な
寄付を頂きました。この場を借りて心よりお礼申し上げます(頂いた方のご氏名は、
ご了解を得るプロセスをに時間がかかるため、後ほどご紹介させて頂きます)。
まだまだ必要ですので、ぜひともご協力をお願い致します。こちらをご覧ください

 また現在、企業や新聞社からの化粧品や絵本の物資寄付、避難所でのプランバシーを
確保する一つの手段になるかもしれないダンボールハウスを作る技術や塗料の提供、
ホームステイの受け入れ申し出などのご協力も頂いております(ありがとうございます!)。


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3)緊急ミーティングの報告
 
 4/2(土)の夜に東京都渋谷区の「オリンピックセンター」で、「東日本大震災 協働アクション
緊急ミーティング」を開催しました。5日前に広報開始したにもかかわらず、定員を超える
約100名の方々にお越し頂き、会場は終始熱気に包まれておりました。先遣隊からの報告と
質疑を経て、後半の分科会では「節電」「雇用・産業」「心のケア」「記録」「世界との連携」
などのテーマで今後のアクションへの様々なアイデアが提案されました。
ぜひ、一歩でも二歩でも状況を改善する力が生まれることを願うのみです。

当日配布した資料はこちら

    


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特別ワークキャンプからの報告