東日本大震災に対する、NICEからの発信と方針(第五弾)

第五弾 2011年5月16日

1)特別ワークキャンプの募集・活動を9月まで延長!
2)ご寄付へのお礼とお願い
3)ビジョン・提言づくりも始めました

<NICEの方針(詳しくはこちら )>
①10年(以上)続ける。 ②地域とつながり、地域主体で。③「支援」から「協働」へ。

 なお、この「発信と方針」は4月以降は月1回程度の頻度で、随時更新していく予定です。
第一弾(3月16日付)は、こちら English page (1st version on March 16th) is here!
第二弾(3月24日付)は、こちら
第三弾(3月28日付)は、こちら
第四弾(4月4日付)は、こちら
 
 ご意見・ご提案・ご協力など、nice@nice1.gr.jp(開澤)までご連絡下さい。

特別非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
代表 開澤真一郎  事務局長 上田英司  他専従職員一同
 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-1-14-401 NICE
 Tel 03-3358-7140  Fax 03-3358-7149  ホームページ http://www.nice1.gr.jp

* NICEは東日本大震災支援ネットワーク新しい公共をつくる市民キャビネットにも
 加盟しております。こうした枠組みでも、他団体の協力も推進していく予定です。
* 行政、企業、メディア、教育機関等との協力も推進中なので、宜しくお願い致します。



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1)特別ワークキャンプの追加と、ボランティアの募集

 4/4以降、以下の3ヶ所で活動中ですが、この度ボランティアの募集を9月まで延長して
活動を続けることを決めました(10年間続ける予定ですが)。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。

A)福島県会津若松市(4/4-9/4の2週間以上):避難施設での子どものケア等  ブログ
B)宮城県栗原市(4/4-9/18の1週間以上):自然学校で農作業等の後方支援
C)岩手県陸前高田市(4/11-9/18の2週間以上):瓦礫の除去、避難所のお手伝い等  ブログ

 

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2)ご寄付へのお礼と募集

  今回のアクション基金へ頂いた寄付・助成金が、5/10現在で256万2707円(約150名+1団体)になりました。内訳は、
☆単独寄付:71万7207円(40名)
☆ワークキャンプ参加:81万円(58名)
☆助成金:100万円(日本財団)
☆報告会参加:3万5500円(約50名から)
 
 貴重で多大なご支援に厚くお礼を申し上げます。
頂いたご浄財は現在、陸前高田での拠点整備(コンテナハウスの設置・借り上げ等)、活動に必要な器具・資材(一輪車、ヘルメット、安全靴等)、現地への交通や活動中の食糧への一部補助、職員やリーダーの交通等に充てられています。
(中間報告や計画もまとまり次第、発表致します)。
「10年は続ける」方針で今後も活動を展開して参りますので、更に多くの方々からのご支援を頂けますと幸いです。
こちらをご覧ください


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3)緊急ミーティングの報告

(以下、会報「NICEプレス」2011年5月号に掲載した文章です。)

 5/7-8に東京で行ったNICE(NPO合同)関東春合宿では、現地報告の後、今後の活動のゴール・方向性を定めるための「復興・再生ビジョンづくり」に挑戦。とはいっても、限られた時間と準備の中、あくまでブレーンストーミング(様々な意見・アイデア集め)としてでしたが!
 
 まずは、市民キャビネット・地球部会に所属する様々なNPOを率いる5人のスペシャルゲストに、(菅さんの後任になったらどうするかの!?)ビジョンを語ってもらいました。星“総理”からは「夜に計画停電します。やることなくなって出生率アップ!」との案も。その後、進行役(俺)から政府の計画や、被災地住民や専門家のビジョンを幾つか紹介。
 
☆ 1000年後の大津波でも平気な、自然共生型の地域づくり
☆ 9000年後の氷河期まで続けられる、命を守る森づくり
★ 数万の自然エネルギー拠点を分散的に整備。
★ コンパクトな福祉都市に(歩いて楽しめる商店街など)。
★ 農業版/若者版ベーシックインカム
☆ 単位交換できる東北自由大学に全国から学生を集める。
 
その後は、あえて単純化した7つのテーマに対して、ゲストに○×で答えてもらい、会場も交えて議論して、最後に全員に○×を聞きました。

Q1)「全体計画のために個人の居住は制限するべきか?」
Q2)脱成長か(○)、新成長か(×)?
Q3)小規模分散型(○)か、集中型・コンパクト型か(×)?
Q4)原発は「増・維持」=○か「減・なくす」=×か?
Q5)海外からの労働者の受入を積極的に進めるべきか?
Q6)復興の財源は国債(○)と税(×)のどっちが中心か?
Q7)ODAを減らして、復興財源に充てるべきか?
 
Q4では×・Q5では○が比較的多かったのは、環境・国際分野のNPOにはありがちだけど、それでも圧倒的に○が多かったQ1以外は、かなり伯仲。勿論、実際に目指すべきビジョンは単純な二者択一ではなく、バランスを持ちながら質・中身の部分こそ大切にする必要がある(例:同じ経済成長でもどこを伸ばすか、復興予算は何に使うか)。それでも今後を考える上で、有意義な話し合いができたのでは!
 
そして翌日の日曜では、更に具体的な話として「自分達ができる・やるべきアクション」と「政府・企業・学校・メディア等に呼びかける提言」づくりにつなげていきました。これからも様々な場でこうした話し合いを積み重ね、一歩でも二歩でも状況が良くなる力を生み出していきたい!
 

特別ワークキャンプからの報告