産休・育休を経て、広報部にカムバック。

名前
矢野淑恵(やのとしえ)
性別
女性
年代
30代
属性
事務局次長、広報部兼任
NICEの経験
アメリカ、タイの中長期ボランティア。タイ、インドネシア、ベトナム、国内の国際ワークキャンプ

NICEへ入る前の経歴

 NICEに出会ったのは大学1年生の時。「休学して海外へ行きたいよね~、ワーホリにする?留学にする?お互い情報を集めようよ」同じクラスの大沼くんと話をしました。数日後、彼が見つけてきたのが、NICE(ナイス)でした。

「俺らがやりたいのってこれじゃね?」

そうまさに。高校生の時に語学留学をしていた私は、その時、もっと地域の人たちと関わり合いたかったなという思いが残ったんです。語学は伸びたけれど、その後のつながりとか濃さとか少なかったなって。NICEの活動を読むと、地域の人たちと一緒に、寝食をともにしながら、地域に必要なボランティアに取り組むと書いてある!まさに、私が求めていたものがNICEにはありました。それで、大学3年生の時に休学をして、NICEの中長期ボランティアでアメリカとタイへいきました。帰国後は、京都府和束町で国際ワークキャンプのリーダーを務めたり、ないちゅ(中部エリアのNICE会員の自主的な活動)のリーダーをしたり、理事を務めたり、NICEにどっぷりな生活を送っていました。

NICEで働くのを決めた理由

 そんなNICEにどっぷりな生活を送っていた私は、実は教員を目指していたんです。中長期ボランティアで訪れたタイで、小学校の子ども達に英語を通じた環境教育をしてきたことで、「教育」というか、人の成長をお手伝いするのって楽しいなって思ったんです。人の成長をお手伝いできること=先生だ!と思った私は、帰国後から教職課程をとりました。大学5年生で教育実習へ行った私は、中学の時から私を知っている先生に、「矢野は教師としてよりも、学校の外から教育にアプローチするほうが向いてるんじゃないかな」と言われ、このまま先生を目指すのか、違う道もあるのかと迷い始めました。とりあえず情報収集をしようと思い、ネットサーフィンを始めていたら、ちょうど、NICE(ナイス)で広報の職員募集がかかりました。

私自身、ワークキャンプやNICEの活動を通じて、得られたこと、学んだことがたくさんあったので、広報という立場でワークキャンプを社会に広めていくことで、私のように成長を実感できる人を増やせるかもしれない。それは、私のやりたいこと、人の成長をお手伝いすることにも繋がるなと思い、応募を決めました。

担当している/いた業務

タイトルにもあるように、私はNICEで産休・育休を2回取らせていただきました。新卒で入ってからは、広報職員としてウェブのメンテナンスから、説明会・イベントの運営、営業、これからワークキャンプへ参加する人の事前・事後研修などに携わっていました。
 3年目に産休・育休を7カ月とらせていただき、復職した時は、まだ子育てがどういうものか、子育てしながらフルタイムで働くことができるのか、と不安がありました。そこで、代表の開澤や事務局長の上田と話し合いをし、広報のポジションには新職員を置き、私は広報の補佐と、経理・総務をパートで担当することになりました。
 その後再び産休・育休を1年間とらせていただいた私は、子育てにも自信がついてきたのとやはりボランティアと直接やりとりができる仕事をしたいと思い、在宅勤務も週1回入れてもらいながらのフルタイムで、再び広報と経理・総務の担当として働いています。

どんな力を求められ、どんな力が身についたか

広報の仕事は、とても幅広いです。ウェブサイトの制作、SNSの管理、説明会やイベントの運営、大学やボランティアセンターへの営業…。職員数が多いNPOや企業であれば、ウェブサイト制作だけで何人も専門的な職員がいたりしますが、それを基本的には一人で管理しながら、インターンやボランティアの力をかりて業務をまわします。自分がスペシャリストになるというよりも、スペシャリストを見つけて協力を仰いだり、本やネットで学びながらたくさんの人と協力して業務に取り掛かることが大切です。そのため、コーディネートをする力は、特に身についたと感じます。

やりがい

様々な分野のスペシャリストやボランティアと一緒に仕事をさせていただけることですね。一人でできることは小さいけれど、それぞれの得意なことをかけ合わせていくと、大きな力になることを実感しています。
 また、ワークキャンプに参加して、5年、10年、15年と経った人たちが、また子どもを連れてワークキャンプに参加をしていたり、企業の社会貢献活動でNICEと協働してくださったり、設立から25年で培ってきたものの深みと繋がりを感じる機会があります。そういった歴史の一ページを、職員として携われることに、誇りと嬉しさを感じます。

今後/今のキャリア

東京を拠点に、人と地域や人と世界を結ぶ仕事を広報担当としてやってきました。また経理や総務といったバックオフィスで、NICEを支える仕事もさせていただきました。今後は、今住んでいる地域とNICEをつなげたり、若者・ボランティアを受け入れていく仕事にも挑戦していきたいなと思います。

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