岩崎美由紀さんの履歴書。

2012/08/20

自分を強くしてくれたワークキャンプ。
岩崎美由紀さんの履歴書。

名前
岩崎美由紀さん
性別
女性
年代
40才(インタービュー当時)
属性
教員
看護師
スイス、中国、イギリス

満足度100%、活動のやりがい度100%の数字に込めた思いは?

自分自身のいい経験になったからかな。よくもわくるもね。大変なこともあったけれど、考えさせられることが多かった。もうちょっとこうしたらよかったなって反省もあるけど、自分に足りないものが見えたんです。それと、何事もやらされるんじゃなくて、自分から考えて行動することが大切だって学ぶこともできました。

NICEを知ったのは?

国際派就職辞典の「海外へ行ってみませんか?」という特集で、NICEが案内されていたんです。元々海外へ行きたかったので、その雑誌を読んで、ドゥー地球学園へ訪問しました。そこでかいさん(NICE代表、開澤真一郎)に会って、すごい人がいるなーと思って。それでスイスの国際ワークキャンプに参加することにしました。その時は、NICEが日本国内で展開している活動を知らなかったんですが、帰国して2年くらいたってからかな。クリスマスパーティーが開かれて参加したんですよ。そこからNICEとつながりができて、楽しくなって、週末ワークキャンプに参加したりしました。もう二つ国際ワークキャンプに参加したのは、スイスでの反省を活かしたいと思ったからです。

履歴書の志望動機が抜けていますが…?

あー、これ書き方がわからなかったの。なんで国際ワークキャンプに参加しようと思ったのかっていうことなら、海外へ行きたかったから。海外へ行きたいのも、海外に興味があったから。TVの影響だと思うんですけど、きれいな景色をみたい、色んな言葉を知りたいからですね。とにかく色んな世界を見てみたかったからですね。

スイスの国際ワークキャンプは大変だったようですが…。

スイスはすごく寒くて、サボりたいとか辞めたいとか思ったりもしました。でも、メンバーのみんなは楽しそうにワークに取り組んでいたんです。鼻歌歌いながらワークして、泥だらけになっても気にせずで。みんな目的を持ってワークキャンプに参加していたんですね、だからどんな環境でも人を思いやれていたんだと思う。自分にはない強さだなって。それをね、みんなから教えられたの。

人に助けられてばかりで、自分は何もできないのかと無力感を感じたんですね。自分にも何かできることをって考えたら、免許だ、手に職をつけようって思ったんです。それで、看護師になる道を決めました。

なぜ看護師を選んだのですか?

それまで看護師も全く考えていなかったんだけど、いつか雑誌で見た助産師の記事をほんのり覚えていたんです。助産師になるにはどうしたらいいんだろうって、まずは看護師になるか。看護師になるためには、どうしたらいんだろう、学校かなって。それでハローワークへ行ったら、病院で見習い看護師をしながら学校へ行く方法があるんですよって紹介してもらって、その道に進みました。わりと長い道のりなんですけどね。

実はそうやって看護師になろうと思ったんですが、一時期挫折をしたんです。今までと全く違う職場でなじめなくて、女性ばかりの社会ですしね。だから、免許を取ってから実は以前働いていた職場(農協)に戻ったりもしました。

スイスでわりとめげちゃったところがあったのに、ここでもめげてもいいのかなって。大変なことはいっぱいあるんだよなって思い直して、今度は看護師なんだけど普通の看護師じゃなくて、障がい者施設で働きました。こっちの方はわりと性にあっていたのですが、留学をすることにしました。留学はやっぱりワークキャンプで英語が出来なかったっていうのがずっとコンプレックスであって、いつかはもう少しコミュニケーションをとれるようになりたいって思っていたんです。どうせ行くなら看護の勉強をしようと思ったのですが、甘くなかった!(笑)。エージェントの話では2年勉強すればとれますよってことだったんですけど、それは最初から英語がペラペラでないといけなくて。今思えばなぜ気付かなかったのかわからないんですけど、看護師の勉強をするためには、学校へ入らないといけないんですよね。学校に入るには試験を通る必要があるんですが、その方法がわからなかったんです。語学学校へ入れることがエージェントの役割で、そこから先は自分で考えて聞けば教えるよってスタイルだったんですね。語学学校にいるだけじゃ、看護師の勉強ができないじゃん!って現地で気付いて、他のエージェントに方法を教えてもらい、なんとかアシスタントナースが勉強できる学校へ行くことができました。それで1年ちょっとでコースを修了することができました。英語も日常生活は困らない程度になったから、よかったかな。

今後の展望は?

おなかに子どもがいるんですけど、まだちょっとわからなくて。そうなってくると仕事もいつかきりあげて、それからどうしようかなっていうところです。できることを考えながら…ですかね。

でも、看護師の道は関わっていきたいと思っています。今までやってきたことを活かして、例えば病院に来る外国の方のサポートをしたりね。それと、できるなら、アメリカでとれなかった看護師の免許をとりに行けたらいいなとも思っています。

成長ダイアグラムについて教えてください。

NICEの活動では、プラスことばっかりだなと思ったんだけど、ただその経験を元に、自分らしく生きているかっていうと、まだいまいちっていうところもあるしね。つらいときもあるし、人にやさしくないときもあるだろうから。NICEの評価をしたいんだけど、自分の評価も含めると、やっぱりちょっと下がっちゃいました。

英語力と体力面を心配する人にアドバイスがあればお願いします。

英語力はないと困るものだと思いますが(経験談(笑))、それなりの英語力でとにかく前に進めば、その気持ちはわかってくれると思いますよ。みんな分かろうってしてくれますからね。そういう意思を持っている人達だから、その英語力だから帰れっていう人はいません。そこでくじけなければ大丈夫です。

体力は、寒いときの備えをすべきですね。寒いと気持ちもなえていきますから。それと、相談することがとても大切です。私の場合は、すごく寒くて、風邪を引いてしまったんですが、上着を買いに行きたいって一言が早く言えたらもっと楽しめたかなって思います。自分の気持ちを周りにいるメンバーに伝えることがとても大切ですよね。

あともし可能なら、日本でNICEの活動を体験してから海外へ行くと、つらいことももっと楽しめるかもしれません。

最後に、メッセージをお願いします。

学生時代は、チャレンジするチャンスがいっぱいあるから、どんどん経験してみるといいと思います。そこで考えたこと、感じたことが、自分の経験になっていくし、その先につながると思うんですよね。経験して、初めてこうなりたいって次の道が見えてくるはず。だから履歴書のメッセージにも書きましたけど、感じたままに行動するっていうのはそういうことかな。どんどん行動して、いい衝撃を受けてほしいと思います。

2011年12月5日(月)15:00-@新宿

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