Y.Kさんの履歴書。

2012/10/05

Y.Kさんの履歴書はこちらをご覧ください。

タイのソンクラー、大分県緒方町の国際ワークキャンプに参加をした、Y.Kさんにお話をお聴きしました。

NICEとの出会いを教えてください。
元々国際関係には興味がありましたが、国際=いわゆる先進国の英語圏しか頭にありませんでした。履歴書の志望動機の欄にも書かせて頂きましたが、大学1年生の時に、9.11とアフガニスタン空爆があり、衝撃を受けたんです。何が世界で起きているのか、途上国にいる弱者と言われる人たちがどういう暮らしをしているのかを、自分の目で確かめたくなりました。まずは身近な東南アジアから行ってみようと思い、別のNGOや知り合いを通じてネパールとベトナムへ行きました。もっと現地に入って活動できるプログラムはないかとインターネットで探していたところ、NICEを見つけたんだと記憶しています。ワークキャンプの内容を読んでいいなと思い、友達を誘ってタイと国内のワークキャンプに参加を決めました。

満足度90%、活動のやりがい度90%の数字に込めた思いは?
自分自身の満足度と活動のやりがい度は100%なのですが、現地の人達が私たちを受け入れたことに対してどう思っているのか、現地のコミュニティにどれほどの影響があったのか、自己満足で終わってしまっていないか、それを確かめる方法がなかったので-10%としました。

ワークキャンプでついたチカラについて教えてください(成長ダイアグラム)。
1)    実務的な知識・スキルのみ3で、その他の項目は5をつけさせていただきました。
1)に関しては、例えば緒方ではファームステイをしたのですが、農業の知識をそこで習得して、直接自分の何かに繋がって活用したというわけではなかったんですね。タイでも、1日体験教師をさせてもらいましたが、その経験が今の教員生活に直結したわけではなかったです。どちらかというと、その時持っていた知識やスキルで、自分にできることをしたという感じです。自分にどんな力があって、どんな力が足りないのかを確認できる場でもありましたね。知識やスキルを身に付けたいと思って参加していたわけではなかったので、現状維持の3をつけました。その他の項目についての評価は高いですね。様々な人達とボランティア活動に取り組む中で、身についたチカラだと思ったので5をつけました。

もともと国際関係に興味があり、大学も国際関係学科へ進み、アジアについて勉強していらっしゃったんですよね。いつから高校教員を意識し始めたんですか?
やりたいことがたくさんありました。アメリカ留学から帰ってきたのが大学5年生の時でしたので、時間があったんですね。それで、自分の興味関心があるものにはとりあえずチャレンジしてみようと思い、前半はぶっつけ本番で国家公務員の試験を受けたり、企業をまわったり、NGO/NPO関係をまわったり、後半は教員採用試験を受けたりもしました。それで色々まわる中で、ご縁があって、今の私立の学校で教員として働けることになったので、やってみようと思いました。やりたい事の一つであった教員も、6年間続いていますし、何よりやりがいがあって楽しいですから、教員になってよかったなと思います。

今後の夢や展望は?
国際関係に、もちろん今でも興味はありますが、そこに夢というか漠然とした憧れはなくなりましたね。それよりも、身近なところで、困っている人と助けあいたいと考えるようになりました。履歴書にも書きましたが、今は福祉や心理に興味があります。

福祉や心理に興味を持ったのは何かきっかけがあったのですか?
そうですね。生徒と面談をしているときに、心理面でのカウンセリングスキルがもっとあったら、対応も変わってくると感じて、勉強を始めようと思いました。私自身も教員同士の関係に悩み、体調を壊したことがあります。よく教員をしていますというと、いじめ問題や保護者への対応が大変じゃないですか?と聞かれるんですが、私は幸い無いんですよ。こちらの接し方ひとつで、高校生も保護者の方も変わります。そういった様々な人とのかかわりの中で、困っている人を少しでも助けられたらと思いこの分野を勉強して掘り下げていこうと思いました。

国際ボランティアに参加をしたい高校生に、何かアドバイスがあればお願いします。
高校生に関していえば、親が反対しているのに無理にはいけないですよね。やはり未成年という立場ですから、親の理解を得られる人のみが行けることになると思います。高校生で行けないからといって、焦る必要はないと思います。成人になり、自分でアルバイトをしてお金を稼げるようになれば、多少親が反対していたとしても、説得できる材料を自分で用意できるようになると思いますよ。いつ参加しても遅いということはないので、本当に参加をしたいのであれば、その思いを持ち続けて実現させてください。

最後に、メッセージをお願いします。
今できることを後悔のないように、一生懸命取り組んでください。それが今できる社会貢献だと思います。あわてずに、今を受け入れて、楽しんで過ごせたらいいですね。

Y.K 2012年10月5日(金)10時~@電話