国際ボランティアに関するよくある質問

ハジメテのボランティア、海外旅行、共同生活、英会話…。誰もが最初は初体験。不安や心配は尽きないですよね。
ここでは国際ボランティアの募集に際し、参加者から寄せられる疑問や質問に対する答えをまとめました。不安や心配、疑問を解消して「ハジメテ」というハードルを乗り越え、国際ボランティア活動を一緒に創っていきましょう!

NICE(ナイス)全般について

NICE(ナイス)とは?

NICEは、日本を中心に国内・海外ボランティアの各種ワークキャンプを主催するNGOです。
日本で唯一(国際NGOの日本支部を除く)、国連・CCIVS※に加盟し(現副代表)、世界で1・2を争うネットワークを持っています。日本全国・世界各地の人々とともに、多様な生態系・文化・個性が生き生きと友好共存する地球社会を開拓しています。

国際ワークキャンプとは何ですか?

世界中から集まった人たちが、2~3週間一緒に暮らし、住民たちと環境・文化保護・福祉・農村開発などに取り組む、国際ボランティアプロジェクトです。

他の団体のワークキャンプと違う点は何ですか?

いろいろな国から集まったボランティアが共同生活を送るので、等身大の国際交流を図ることができます。また、現地集合・現地解散しているので、ワークキャンプ参加前・後に、旅行・留学などを自由に組み込むことができます。

プログラム申込手続き編

どのようにして、申し込めばいいのですか?

申し込み方法は2種類あります。HPからのオンライン申し込みと、申込書を郵送する方法です。また、同時に参加費を指定口座にお振り込みください。両方を確認出来次第、手続きを始めます。

申込めば必ず参加できますか?

全てのワークキャンプに定員があり、大部分のワークキャンプは先着順です。締切日は特に決まっていない(満員になり次第締切)ので、申込が早いほど参加できる可能性が高くなります。
一般的に北欧・北米・イギリス・オランダ・スペイン等は、すぐに埋まります。フランス・ドイツ、アジア・アフリカ等は、余裕があります。

いつまでに申し込めば良いのですか?

基本的にワークキャンプは締切がなく、定員に達し次第、募集を打ち切るので、申し込むのが早ければ早いほど参加できる可能性が高いです。一般的には、2ヶ月前くらいに申し込む人が多いです。しかし、開催間近でも参加できるものもあるので、NICE事務局に電話でお問い合わせください。

キャンセルはできますか?

参加者本人の都合によるキャンセルは参加費も戻らず、また現地団体にも迷惑がかかるので、できる限り、避けてください。万が一、する際には、できるだけ早くお知らせください。

定員はすぐに埋まってしまうのですか?

ひとつひとつのワークキャンプによって違いますが、一般的に北欧・イギリス・オランダ・スペイン等はすぐ埋まってしまうことが多いです。アジア・アフリカは余裕があるところが多いです。

定員の空き状況は分かりますか?

5月から8月までの期間は、定員の空き情報を発表している団体に関しては、情報をHPに掲載しています。申し訳ありませんが、載せていない団体、それ以外の期間は、NICEでもお調べできません。
お申込をいただいて、現地団体から返事が届いて、初めてわかります。
また、アジア・アフリカ・中南米の国々は、一般的に定員に余裕があり、受け入れが決まる可能性がかなり高いです。

留学中に申し込む事はできますか?どのように、申し込めば良いのですか?

海外に滞在していても、申し込むことは可能です。HPから申し込み、参加費の支払いは、日本に住むご家族・知人に代行してやってもらっている方が多いようです。

初めてのワークキャンプ参加で心細いので友人と同じワークキャンプに参加したいのですが・・・

同じワークキャンプを希望することもできますが、定員・国籍のバランスなどの理由により、一人の時よりも参加できる可能性は低くなります。例年、参加者の9割が、一人での参加です。また、NICEが主催する国際ワークキャンプに関しては、日本人参加者がいます。

英語は堪能でなければいけないのですか?

国際ワークキャンプでの公用語は、ほとんどの地域で英語です。中学校で習った英会話ができれば、参加できるものが殆どです。しかし、うまく話せなくても、「伝えよう」とする気持ちが大事です。コミュニケーションをはかるのに必要なのは、言葉だけではありません。また、ワークキャンプによっては英語上級などの資格を設けているものもありますが、事前に条件が記載されているので、確認できるようになっています。

何か申し込みに必要な技能や経験が必要なのですか?

資格・技術・体力が必要な場合は、事前に条件が書かれています。

希望ワークキャンプが全部満員だったら、どうなるのですか?

申し込まれたワークキャンプが、全て満員だった場合には、NICEから申込者に電話、もしくはメールでご連絡します。その際に、
    1.他のワークキャンプに申し込む
    2.次の季節以降に延期する
    3.国内ワークキャンプや中長期ボランティアに申し込む
    4.申込を取り消す
のいずれかを選んでいただきます。
1~3は、支払った参加費が全額有効です。4の場合は、送金手数料を差引き、全額お返しします(参加費用の規則も参照してください)。

同じワークキャンプに日本人はいるのですか?

自分一人の場合が過半数を占めますが、近年は同じワークキャンプに日本人が複数参加することも増えています。タイ、インドネシア、ネパール、モンゴル、トルコ、ケニアで、5人以上の例もあります。地域・時期によっては、参加者が日本人と現地の人たちだけのこともあります。東欧・旧ソ連では、日本人はかなり少ないです。同じワークキャンプに参加する日本人は、事前に紹介しています。同じ飛行機で現地に向かう、現地で落ち合ってから集合場所に向かう、といったことも可能です。

現地団体は信頼できるのですか?

国際ワ-クキャンプは、日本ではまだあまり知られていませんが、特定の政治・宗教・経済的な偏りを持たず、NGO活動の中でもトップクラスの歴史と実績を誇る優れたプログラムです。各団体は環境保護や青少年教育、農村開発等、多様な活動を行う一方で、共通の理念(世界平和)を持ち、大多数は国連・CCIVSが厳密に審査して、加盟を認可した民間非営利団体です。

もう少し詳しい内容を知りたいのですが?

NICEの事務局へ電話でお問い合わせいただければお答えできますが、HPに掲載してある情報は、現地団体から届いた情報を翻訳・編集しているので、HPに載っていない情報はあまり多くありません。

家族は危ない、と心配しますが・・・

今まで1万5千人以上の日本人が参加して、ワークキャンプ中に大怪我・大病・危険な犯罪にあった人、紛争にまきこまれた人はいません。住民も自分たちを応援しに来てくれたボランティアを、温かく受け入れてくれます。勿論、最低限のことは、自分でしっかり気をつけることは必要です。ワークキャンプ前後の、個人旅行の方が、遥かにトラブルが起こりやすいので、各自の責任でしっかり注意しましょう。

安全に関する基本的な情報はこちら

国際ワークキャンプに参加するのに全部でいくらかかるのですか?

初めて参加する場合、資料代と参加費(39,000円)、それから、航空券や海外旅行傷害保険にかかる費用、ワークキャンプ前後にする旅行費・お小遣いがかかります。地域や時期、前後にどのような旅行をどれくらいするかに大きく左右されるので、一概には言えません。

ワークキャンプ中に使う費用はどれくらいですか?

物価やワークキャンプ地によって違いがあるので一概には言えませんが、使うと言っても、おやつ代、休みの日の移動費程度です。使わない人はゼロ円、使っても数千円というケースがほとんどです。

ボランティア活動なのに、参加費(特別会費等)を払うのですか?

国際ワークキャンプは他の多くのNGO活動と同様に、企画・運営する団体と職員がいて成り立ちます。政府機関にはない、自由で多様な活動を行うには自己資金が必要です。非営利と無報酬は違います。当然、手続きにも通信・人件・家賃等がかかり、参加費は必要最低限のお金としていただいています。

追加登録費って何ですか?

現地団体がワークキャンプの企画・運営にかかる費用を賄うのが決まりですが、アジア・中南米の団体は、団体運営にあてる財源が不十分なので、海外からの参加者から参加費をもらって、運営にあてている費用のことです。ワークキャンプ中の食費・宿泊費だけでなく、人件費・事務局の家賃・通信費などにもあてられます。

参加前に、何名参加するのか・どこの国から参加するのかを、知ることはできますか?

国によっては、何人かどこからというのは情報がありますが、全団体ではありません。しかし、NICEから参加する人同士はわかるようにしています。

プログラム参加準備編

どんな種類の航空券を買えばいいのですか?大体いくらぐらいですか?

指定はありません。どこの旅行会社で購入してもけっこうです。現地集合現地解散のワークキャンプの利点を生かし、あなたなりの旅やワークキャンプの仲間と前後に旅行を企画する人も多いです。出国は7月後半~8月中旬、12月中旬~下旬、2月上旬~3月上旬、4月下旬、帰国は8月下旬~9月中旬、1月上旬、3月上旬~下旬、5月上旬は非常に混雑し高額なので、時期をズラすか早めに申込みましょう。値段は場所・時期によって、まちまちです。旅行会社に問い合わせることをおすすめします。

予防接種は受けた方が良いですか?

地域・時期によって打っておいたほうがよい予防接種も異なってきます。参加決定後に案内をしていますので、そちらを参考の上、決めてください。

ワークキャンプ前に、身につけておくべき知識や準備はありますか?

ボランティア活動に関する知識、情報収集をした方が良いでしょう。実際にそのワークの経験者や現地団体によってはワークに関する質問に答えてくれるところもあるので、そこから情報を得ることもできます。また、ワークキャンプでは「日本人、アジア人」としての自分に興味を持ってくれることが多いので、日本について調べておきましょう。語学はできるにこしたことはないので、勉強もしておくと良いでしょう。

事前研修について:オリエンテーションとは何ですか?

平日の夜に、NICE事務局員からの国際ワークキャンプの一般的な案内、実際に参加した人の体験談、個人面談、他の参加者との情報交換、ディスカッションなどを行います。

事前研修について:プレワークキャンプとは何ですか?

週末に一泊二日で開催しています。オリエンテーションの時間に加えて、ボランティア活動、自炊などの共同生活、ディスカッションなどのスタディーパートを通して、ワークキャンプを実体験できます。

プレワークキャンプ・オリエンテーションでは何が具体的に得られるのですか?

同じ時期に参加する他の仲間と思いを共有できます。ワークを実際に行なったり、現地でどのようなことが出来るかを考え、目的意識をより明確にできます。

プレワークキャンプ・オリエンテーションに参加しなくてはいけないのですか?

関東・関西在住の方には、原則として参加していただいています。国際ワークキャンプ前にこういった事前研修に参加することが、国際ワークキャンプ中の活動の充実度を大きく左右します。その他の地域にお住まいの方には、週末ワークキャンプへの参加、国際ワークキャンプへの部分参加をお勧めしています。また、地域・時期によっては、その他の地域でもオリエンテーション・プレワークキャンプを開催しています。プレワークキャンプ・オリエンテーションの詳しい案内は、国際ワークキャンプ参加決定後にご案内しています。

現地滞在編

現地集合現地解散と聞きました。開催地までの行き方と持ち物は何ですか?

行き方は、現地団体から届く、案内状を参照下さい。自分で現地へ行く事になります。また、アフリカやアジアは、現地団体のスタッフが空港へ出迎えてくれたり、首都の受入団体オフィスで集合して、参加者が一緒に行く場合も多いのです。

今までの参加者で何かトラブルはあったのですか?

慣れない環境でワークをするので、体調を崩す事もあります。無理をせず、自己管理が大切になります。事故・事件に関して、ワークキャンプ中は現地の人がいるので安全なことが多いです。今まで、死亡事故等が起こったことはありません。

もし、何かあった時や緊急な時は、NICE・現地団体へ親から連絡することはできますか?

できます。参加前に渡す現地団体の連絡先等を保護者の方に渡しておいてください。

もし、怪我や病気になった時、どのような対処をすれば良いのですか?

ケガや病気の時は、キャンプリ-ダ-や現地団体のスタッフが薬を買ってきてくれたり、病院に連れて行ってくれたりします。日本とは食事も気候も違うので、体調を崩しやすいので、まずは無理をせず、おかしいなと思ったら、しっかり休むことが重要です。また、風邪薬や胃腸薬、バンドエイド等は持参しましょう。虫歯の治療などは、日本出発前に済ませておきましょう。

遅れて参加をしたり、早めに帰る事はできますか?

原則としてできません。ボランティア活動の進行に迷惑が生じるため、全日程参加することが必要です。受入決定後に、どうしても無理になったら、現地団体に相談しましょう。

プログラム参加後は?

現地で気が変わってワークキャンプの友人宅を訪ねたり、一緒に旅行することもあるので、ワークキャンプ後は若干日程に余裕を持たせた方がいいでしょう。