フィリピン Alegria の体験談

 
 

参加者プロフィール

名前
都築美智子さん
学生
英語力
カタコト挨拶
参加国・プログラム
フィリピン(3月参加)/ Alegria 子どもへ文化紹介、医療・福祉施設補佐
 

▼「日本はなんて恵まれているのだろう」

「日本はなんて恵まれているのだろう」
 プログラムが始まって2日目くらいまでは、強くそのように思った。しかし日程が進むにつれて、
そのような考えはすっかり消えていた。便利とか不便とか、物や物資があるとかないとか、そのようなことは関係なくて、
そこにはただただアレグリアの人々の日常があるだけだった。私自身は日本で生まれ日本で育ち、
その文化が染みついているから、その違いを感じただけであって、アレグリアの人々も日本の人々と同じように
当たり前に当たり前の生活をしているだけである。だから、そこを比べること自体に意味はないと感じた。
と同時に、自分が日本人であることを改めて確信したのは、これが初めての経験であった。
また、物質的な豊かさと精神的な豊かさはイコールではないということも確信した。アレグリアの人々は、
なんて人懐こい笑顔で笑いかけてくるのだろう。なんて温かいのだろう。今回関わったアレグリアの人々からは
そのような印象を受けた。

 

▼現地の人々

 市長さんを始め、今回特にお世話になった、市役所の方々、レスキューの方々、保健センターの方々からは、
信じられないくらい多くの経験をさせていただいた。例えば、レスキューのオフィスや保険センターでは、
良い部分だけではなく、金銭的な問題から限られた資源の中で活動していること等、抱えている問題点まで
包み隠さずに教えて頂いた。そして忙しい中、沢山の時間を咲いて頂いた。
保健センターでは、意思による診察の様子から、精神的な不調があり自身で診察に来ることのできない患者さん
の訪問看護の現場まで、一切の制限なく見せて頂いた。その様な、日本であればシリアスな空気になりそうな
場面でも、笑って過ごすユーモアに溢れた人々の姿は印象的であった。

 

▼笑顔の裏の社会問題

 よくよく話を聞いてみると、フィリピンには経済的な理由で両親が離婚せざるを得ない家庭や
決して円満ではなかった家庭の事情などもあるようだ。しかし、そういった過去を経て、現在素晴らしい笑顔で
過ごす人々の姿を目の当たりにしてきた。どんな過去があろうとも、今は笑っている。
深刻にならない(ようにしていると言ってもいいかもしれないが)陽気な人柄から学ぶことは多い。

 

▼コミュニケーション

 唯一残念であったのは、自分自身の語学力、コミュニケーション力の不足だ。皆さんが一生懸命
話してくださるにも関わらず、ほとんど聞き取れなかったし、自分の感じたことや聞きたいことを自分の言葉で伝えられなかった。
英語の話せる日本人に通訳をしてもらってばかりであった。そんな気持ちから、弱きになって引き気味になったりした
時間もあった。そんな時、気持ちを切り替えるきっかけになってくれたのは、英語が全く分からない
という一人の大学生の男の子だった。彼は一切英語を使わないにも関わらず、アレグリアやGIEDの方と
どんどんコミュニケーションを取り、仲良くなっていた。
「コミュニケーションは言葉以外の93%で伝わる」
というメラビアンの法則を日本で学んだ事があったのだが、それを目の当たりににた。
結局は、言葉を聞き取れない、話せないということを気にしているのは自分だけであること。大切なのは
その状況下で自分がどうしたいのかということ。そこに気が付いてからは、ことばで伝えられない分
行動や表情で伝えようと決めて行動した。

 

▼社会への考えや価値観

 幸せは自分自身で決めるもの。その人次第。そこに文化や環境の違いは関係ない

 

▼準備お役立ち情報


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