一日5食の子どもたち
【中国海外ボランティア】

名前
秋葉麻衣子さん
性別
女性
年代
20代
属性
学生
参加国
中国
プログラム名
Wenchang/海外国際ワークキャンプ
期間
12/01~12/14
内容
英語教師ボランティア

一日5食の子どもたち

中国の海南島、文昌(wenchang)の近くの致披(da zhi po)にあるYue thing schoolでの2週間の英語教師ボランティアの体験談です。

私が行ったYue thing schoolはPrivate schoolで下は幼稚園児から上は8年生で、それぞれ最低週一回の英語の授業がありました。一番学校が力を入れているのは6年生で、木金は午前と午後に2コマずつ、計週7回の英語の授業がありました。どうやら6年生が優秀だと別のMiddle schoolに進学できるかららしいです。授業は1コマ40分。最大で午前4コマ、午後3コマ。多くの生徒は平日は学校内のDormitoryで生活していて、週末だけ村に帰ります。近くに住んでいる生徒はお昼も帰宅し、午後また登校しています。

1日のスケジュールとしては、朝は朝食を済ませて、8時から校庭で体操、8:30から授業がはじまり、11:40には午前の最後の授業が終わるので、昼食。昼食は生徒も先生もお昼寝タイム。食堂ではまた14時ごろに軽食がでて、14:30から午後の授業開始。夕方の17時過ぎには晩御飯を食べ、また19:30から2コマのNight Class,そし終了後にはお夜食が出ます。全部食べると1日5食。勿論私は3食しか食べませんでしたが、子どもたちは結構な量をきちんと食べていました。よく太らないなあ。。。

え?聞いてないよ!な出来事としては、英語教師のアシスタントとして参加したつもりが、完全に授業を任されたこと、暖かいと思っていた海南島がかなり寒かったこと、週末に英語を話せる人が誰もいなくなってしまったこと。。。など。結局どれも何とかなったのですが、寒さはちょっと辛かったです。海南島は東洋のハワイとよばれているようなところですし、事前にボランティアの受入担当者のメールのやりとりで、今はあまり暑くなくて20度ぐらい、と聞いていたので、虫除けの用意とか、暑さに備えてTシャツや短パンを持って行きました。ところが、日中暖かくて半袖でいられたのは2週間で数回だけ、よるは冷えるので、ジャージの下にスパッツを二重履きして、一番寒かったときにはマフラーを巻いて寝ました。1枚しかない長袖のTシャツは寝るときに着ていました。まぁ、生徒たちからすればいつも同じ服装で覚えやすかったとは思いますけど。。。

小学生なのに鉛筆と消しゴムではなく、ボールペンと修正液を使っていること

それで良いのか?と思ったこととしては、小学生なのに鉛筆と消しゴムではなく、ボールペンと修正液を使っていることと、費やしている時間数の割には英語力がついていないこと、英語の授業を聞かない生徒が多すぎること・・・あたりでしょうか。私が行った学校では、数年前から英語教育を始めたらしく、素直に英語を学習してくれて、吸収力もあるのは3、4、5年生で、途中から英語を教わり始めた高学年の7、8年生は大の英語嫌い。特に8年生は英語の授業は全く聞いていないどころか、授業の妨害をして、少しでも英語に関心を持ってもらおうと努力はしたのですが、2週間という限られた時間では残念ながら変化を生むことはできませんでした。私は英語を学ぶことで世界中の人たちとのコミュニケーションが可能になったり、英語を通じて他の国の文化を学んだりすることによって、子どもたちにもっと自分の世界を広げてもらいたい、英語をもっと楽しんで欲しいと思っているのですが、その意識改革にはまだまだ時間がかかりそうでした。元々その学校で英語を教えている先生自身がまずその楽しさに気付いて、生徒達に伝えてくれれば良いのですが、ちょっと難しそうな感じでした。

初日の空港の待ち合わせのときには、もう一人ヨーロッパからワークキャンプの参加者が来ると聞いていたのですが、結局現れず、私が唯一の参加者でした。現地の団体から頂いていた英語の資料にはCultural Nightに日本の文化を紹介するといった記述があったのですが、そのようなイベントはなく、日本から持参したお菓子は結局若い女性教師の皆さんに振舞うことになりました。週末に小学校のオーナー家族の息子さんが友達と一緒にBeachとお寺に連れて行ってくれたのと、最後の金曜に生徒達を村に送り届けるバンに同乗させてくれたのが、私に与えられた学校外の生活を見る機会でした。

後で英語の先生に聞いたところ、「先生が帰っちゃったら私達は寂しいけど、先生も同じように思うか?」と聞いていた

一番教えやすかった学年の生徒達が一番なついてくれて、最後の晩には私の部屋に遊びに来てくれました。彼女達は知っている限りの英語と筆談で私に想いを伝えようとし、私は2週間で覚えた限りの中国語力で何とか理解しようとしたのですが、どうしてもわからないことがあり、後で英語の先生に聞いたところ、「先生が帰っちゃったら私達は寂しいけど、先生も同じように思うか?」と聞いていたようで、ちょっと感動でした。インターネットはおろか、学校にはPCもないので、近いうちに学校で皆と撮った写真を送ってあげたいと思っています。

楽しく英語を学んでもらいたいと、何曲か英語の歌も教えてきましたが、誰かちょっとでも覚えてくれてるかしら・・・。学校には課題がたくさんありましたが、生徒達一人ひとりは良い子たちで、私は教えることの大切さや楽しさに改めて気付かされました。水はよく止まるし、シャワーはバケツでお湯を沸かして浴びるといった生活でしたが、それも含めて、本当に貴重な経験ができました。

こんな機会を与えてくれたNICEに感謝!

あなたもこんな体験をしてみたいですか?最新のプログラムは以下をクリック!

中国でのプログラムをさがす