グリーン・プロジェクト4

 Project 4. 日本 (熊本県)  
 
受入団体  NICE (日本国際ワークキャンプセンター): 担当者:井口育紀(事務局次長)
開催地  水俣は60年以上前に起きた水銀による甚大な公害「水俣病」で有名。熊本県南部に位置し、半閉鎖の美しい湾と山々に囲まれ、伝統文化が色濃く残る村々が点在する。柑橘系の畑が多く、リンゴのように食べられる甘い、サラダ玉ねぎの栽培も盛ん。
活動の背景  汚染は完全に除かれ、今は安全だが、水俣へのイメージには「汚い 」「危ない」が付きまとい、未だに就職や結婚の時に差別を受ける人もいる。1992年に始まったワークキャンプは最初の10年間で、「実生の森」作りに大きな成果を残した。森は多くの生き物を育んだ豊かな海だった湾を水銀を封じ込めるために埋め立てられた地に、再びいのちを育む場として蘇り、再生の象徴となっている。水俣病の犠牲者を弔い、世界が現代文明を見つめ直すためにも重要な場である。
 また日本の多くの他地域と同様に、古来中国から持ち込まれた竹が手入れされずに広がり続け、他の木やエコシステムに大被害を及ぼしているため、適切な管理を必要としている。 
 他にも、海の環境を再生する新事業がある。海辺には沢山のゴミがあるが、きれいな時には牡蠣やウニがいっぱい採れる豊かな海であるため、海藻の森の再生に数年前から取り組む。
 
主な作業内容 1. 竹を間伐(これによって、森全体の炭素吸収量も増える) 
2. 上記の間伐した竹で竹炭を作り、石油の代わりに燃料として使う。 
3. 和紙の材料になる木の採取、柑橘類や玉ねぎの収穫、中学生達の海の環境教育事業の運営手伝
い、海の生物調査等、他の必要とされている作業。
2016年の実績  10/1-10/28に実施したSCC (気候変動を防ぐ地球ボランティア活動) 2016によって、143本の竹を間伐し、277 kgの竹炭を作成。約1,840 kgの 𝐂𝐎 𝟐   排出量を削減。
* 日本、メキシコ、欧州のボランティア 8 名が活動。
  
2017年の計画  SCC (気候変動を防ぐ地球ボランティア活動) 2017事業を7/4-9/25に5名のボランティア(募集中!)と住民で実施。削減量の目標は6,000 kgだが、本オフセットで集まる金額による。超短期(週末)の国際ワークキャンプも7-9月に実施。