その他の活動:東日本大震災・災害 復興アクション 活動報告

東日本大震災への活動について

2011年3月に東日本で発生した大震災は未曾有の痛ましい被害をもたらしました。
犠牲になられた方・その関係者の方々に、深くお悔み申し上げます。
NICEでは「10年間、地域と共に、続ける」と宣言して2011年4月4日より、
被災地・日本・世界の大勢の方々と力を合わせながら、
岩手・宮城・福島を中心に
森・田畑・まちの再生、子ども達のサポートなどに取り組みました。

ここでは、今までの活動の報告をさせていただきたいと思います。

様々な形でNICEにご支援・ご協力をいただいた皆様に、心から感謝いたします。

NICE東北事務局の日常を記録したブログはコチラ。

 

NICE 東日本大震災 子ども支援プロジェクト

NICEでは2011年からHSBC様の、2014年からは加えてWatern Dragon Foundation様のご支援により、東日本大震災の被害を受けた岩手・宮城・福島の子ども達への支援プロジェクトを企画してきました。以下に紹介する事業のほか「高校生グローバル体験キャンプ」「青少年のボランティア育成」も行いました。

●「世界のあそび」を届ける

児童館や学童クラブは、子どもの遊びや居場所としてとても大切な拠点です。震災以降、拠点施設の被災、マンパワーの不足などによる機能の低下や、利用者が増えたことで業務が多忙になり、スタッフの疲弊が懸念されていました。そこで2012年より日本NPOセンター・児童健全育成推進財団と連携し、日産プレジデント基金によって「世界のあそび」を届けてきました。2014年からはWater Dragon Foundationの寄附により、事業を行いました。

 

 

<事業概要>
NICEの国際ワークキャンプで日本人ボランティア・外国人ボランティアを募集し、各地の児童館・学童クラブを訪問。外国人は自分が子どもの頃に遊んだお国の遊びや踊り、歌、工作などを紹介しました。
実施地域:岩手県 宮城県 福島県

 

●「えいごdeキャンプ」の運営

仮設住宅の建設により校庭が使えなくなったり、公園や遊び場がなくなったりと、震災によって子ども達を取り巻く環境は大きく変わりました。そんな子ども達にたくさん遊ぶ機会・異文化と触れ合う機会・違う地域の友達をつくる機会を!という目的で「えいごdeキャンプ」を企画。
岩手の沿岸の子ども達のべ1500人以上に、四季折々のキャンプを行いました。

 

<事業概要>
2・3月はスキーキャンプ、夏はマウンテンバイクや釣り、10月にはハロウィン、12月はクリスマスと、1年を通じて様々なキャンプを企画しました。英語への興味が高まったり、新しい友達ができたりと、外国人や日本人のボランティアと一緒に楽しい時間を過ごしました。
▼2015年の活動報告パンフレットはこちら

 

 

NICE 東日本大震災 その他の活動

また発災1か月後から現地コーディネーターを配置し、もともとつながりのあった陸前高田市を中心に、大槌町や南三陸町でも特別ワークキャンプを行ってきました。2019年からは石巻でのキャンプもはじまりました。

 

 
●岩手県陸前高田市

2011年4月~災害ボラセンを中心に、家屋や庭・田畑のがれき撤去や清掃、側溝の泥出し、牡蠣養殖の筏づくり、炊き出し手伝い、仮設住宅内外の整備など様々なニーズに対応しました。その後状況の変化に伴い、子どもの学習支援や、地域の祭りの手伝い、気仙茶畑の整備、牡蠣の養殖の手伝いなど内容は多岐に渡りました。NICE特別職員を置き、関係性を築きながら2017年9月まで活動し、その後2018年に短期主催を2回開催しました。

  ●岩手県大槌町

震災後地域の方々が設立した団体「吉里吉里国」が、津波によって発生したたくさんの木片を「復活の薪」として販売し始め、そのお手伝いとしてワークキャンプを行いました。主な活動内容は薪割り、釘抜き、木材集め、袋詰めなど。その後は間伐材も使用するなど、森林整備に活動が展開していきました。NICEは2011年から2014年まで活動を行いました。
 

●宮城県南三陸町

2011年より、津波被害にあったワカメ漁師さんの支援として、ワークキャンプを開始しました。主な活動内容は、ワカメの収穫・植え付け・芯抜きの手伝いなどです。最終的にはワカメ漁師さんご一家が中心となり、毎年暖かくボランティアを受け入れてくださいました。



 

●宮城県石巻市

石巻の川の上地区は、津波被害にあわれた「海の人」と元々住んでいた「川の人」が半分ずつ混ざり合う地域です。震災後の地域づくりの視点から、コミュニティスペースをつくるお手伝いとしてワークキャンプが企画されました。2019年3月は、コミュニティスペース裏の里山を整備し活用できるようにするため、竹林整備を行いました。



▼2011年の活動報告パンフレット『東日本大震災・復興協働アクション2011 活動報告書』はこちら


 

2018年に開催した主な東北プロジェクト

事業名
【詳細クリック】
場所 開始 終了 内容
陸前高田1 岩手県陸前田市 6/3 6/9 震災復興の農漁業支援。児童館訪問
石巻 宮城県石巻市 9/22 9/29 コミュニティスペースの整備・竹林整備
陸前高田2 岩手県陸前高田市 10/20 10/26 震災復興の農漁業支援。児童館訪問

他国・他地域での復興支援

熊本地震・特別ワークキャンプ

2016年4月に熊本を中心にした震災が発生し、家屋倒壊など多くの被害が出ました。
これを受けてNICEでは、同年5月より特別ワークキャンプを実施。
被害の大きかった益城町を中心に、南阿蘇などで田畑・まちの再生、お祭りのサポートなどに取り組みました。
2017-18年は、益城町・御船町・美里町・西原村に住む子ども達に、 岩手でも行ったえいごdeキャンプを企画運営。お兄さんお姉さんと思いっきり体を動かし、異文化に触れる機会を提供しました。

その他の災害に対するアクション

2006年5月にインドネシア・ジャワ島で起こった地震に対して、
現地NGOのIIWCと協力して、支援活動を行いました。

その他にも、復興支援 阪神淡路大震災(95年)、ロシアタンカー重油流出(96年)、
インド洋大津波(04年)、福島会津地方の水害(11年)、西日本豪雨での水害(18年)など
西日本豪雨についての報告はこちら

2015年4月に発生したネパール大地震に対しても、現在特別アクションを行っています。
ネパール大地震・特別アクション詳細ページはこちら

<2011-13年の東北での活動一覧>はこちら