【9/2-14】ベトナムMai Chauでのグループワークキャンプ

2018/09/04

ベトナムBuoc村でのグループワークキャンプ

団体名
名古屋外国語大学世界共生学部
形態
実地学習型科目
場所
ベトナムBuoc村
ハノイから車で約4-5時間。64世帯が暮らす村。
参加者
ボランティア 8人
学生5名 教員1名
NICEより1名
ベトナム人1名

+住民多数
期間
2018年9月2日(日)~9月14日(金)
仕事
トイレ作り。子どもへの英語教育
宿泊
高床式ゲストハウス。食事提供。寝袋不要
SDGs該当項目
 
教育、水・トイレ

 
ワークキャンプの背景

Buoc村は中国南部から移住してきたタイ民族の暮らす、純粋な風景を残す小さな村。山々と緑に囲まれており、この自然環境のために村民は農業を頼りにしている。かつては川に隣接して居住し川の水を使って庭仕事をしていたが、雨季に山から下ってきた水で洪水が起こり全てを流してしまうため川近くで暮らすのは非常に危険。そのため、政府は住民がもっと高い土地へ移住できるよう援助し、木造の伝統的で永住可能な家屋を建設。2002年に新しいBuoc村が再建設され始めてから10年以上が過ぎ、最近では頑丈な家や舗装道路、電気といったものが全ての村人にとって基本的な生活環境となった。河川は非常に美しいが同時に危険。インフラが新しくなる一方、村人の教育と現代社会の理解に関してはいまだ充分でない現状がある。また、過去ボランティアパワーで各家庭に順番にトイレを建設してきた。

活動内容とスケジュール

ワーク内容
①    トイレ建設作業
②    子どもの英語教育

  午前 午後
9月2日   集合・移動 歓迎会
9月3日 オリエン・村散策 ベトナム語講座 振り返り
9月4日 トイレ建設作業 子どもの英語教育 村人との交流
9月5日 トイレ建設作業 子どもの英語教育 振り返り
9月6日 トイレ建設作業 子どもの英語教育 村人との交流
9月7日 マーケット散策 フリー(釣り) フリー
9月8日 トイレ建設作業 子どもの英語教育 振り返り
9月9日 トイレ建設作業 子どもの英語教育 振り返り
9月10日 トイレ建設作業 子どもの英語教育 振り返り
9月11日 ガーデンの整備 子どもの英語教育 振り返り
9月12日 最終総括 子どもの英語教育 送別会
9月13日 ハノイへ移動 ハノイ観光 ハノイ観光
9月14日 ハノイ観光 解散  

本ワークキャンプの目的と成果

従来と現代の生活様式の変化過程にある村の生活のあり方を探り、調和すること

トイレ作りに合計約18時間×8人=144人時のワークを完了
1家庭に汲み取り式トイレがひとつ完成した。ワークキャンプを行う毎に、この村の各家庭にトイレ建設をしており、今回トイレができた家族は喜んでいる様子だった。完成後の食事会で、家主から感謝の言葉をいただいた。

ボランティア間や地域住民との相互理解促進や連帯感を育むこと

各活動を通じて、ボランティア間の絆はもとより、地域住民との距離が縮まった様子だった。英語の授業をきっかけに、地域の子どもたちはボランティアたちと仲を深め、通訳がなくても身振り手振りで意思疎通を図りつつ、一緒に買い物や散歩、スポーツを楽しんでいた。また、地域の若者とは携帯の翻訳機能を使って、会話を楽しんだ場面も。

Buoc村の生活を体験し学ぶこと

鶏や犬の鳴き声で起きる朝、バッファローを放牧させるお隣さん、早朝の畑作業、日本では見ない食材を使った料理、昆虫食、シエスタ、ローカルマーケット訪問、釣り、昼夜問わずのご近所さんとの食事会、夜街灯のない真っ暗な村、キャンプファイヤー、視界目いっぱい広がる星空、伝統衣装を着てのファッションショーなど、Buoc村ならではの生活を五感を使って体験した。「表面的なベトナムしか知らなかったが、実際に行って肌で感じることで、リアルなベトナムを知ることができた」「幸せとは、支援とは何か考えるきっかけになった」などの声も。

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国内ワークキャンプ一

参加者からの声

本キャンプの良い思い出
◎トイレ建設終了 ◎現地の人との交流
◎英語教室 ◎村の人たちがいい人たちだった
◎みんなで食事 ◎村人とのコミュニケーション

 

本キャンプの悪い思い出
〇虫さされ 〇自分の会話力
〇体調不良 〇橋が壊れていたこと

日本人参加者エッセイ「ベトナムでのワークキャンプで感じたこと」

 私は今まで1度海外でボランティアをしたことがある。今回は2度目の海外でのボランティアで、トイレの建設と現地の子どもたち対象の英語教室を行った。前回は家を建てることを行っており、今回はまた異なったことができるので、参加前からとても楽しみだった。
 まず、トイレの建設は朝の8時スタートで昼ごはん前まで行った。タンクの穴掘り、壁づくり、屋根、トイレの設置などを行った。まっすぐにブロックを乗せ、平行になるようセメントの量に気を使って壁を積み上げていった。タイムラプスを自分のスマートフォンを使って毎日同じ位置あたりから撮影したが、日に日に高くなる壁をみるのがとても嬉しかった。トイレを建設する前にはオーナーさんと直接話す機会があった。今までトイレはどうしていたのか、なぜないのかなどを聞けた。事前に話を伺ったことで、ワークを頑張ろうと思えたし、自分たちがここで活動しなければいけない理由をオーナーさん本人と対面して話すことでより深く理解できたと思う。
 次に現地の子ども達を対象とした英語教室を行った。午後2時半から1時間半ほどで、ミニゲームも混ぜながら、英語を教えた。毎回何を教えるべきなのか、とても悩んだし、ミーティングも白熱した。もちろん英語を教えている途中も、子ども達の集中が続くわけではなはなく、やる内容や時間配分を試行錯誤して、毎時間を作りあげていった。初めての経験で、そして自分たちの英語の教室は子ども達のためになったのか、自分のなかではまだ不安もある。しかし、現地の大人と話したときに、彼らにとっての英語の有用性について教えてもらった。英語が国を発展させる、大きな話もしてくれて、それを考えた上で、子ども達に英語をたくさん触れさせること、それは子どもたちの将来を英語という手段で拓くことのできる可能性を与えているのかなと私は思った。そして自分が少しでもその一助になっていたらいいなと思った。
 たくさん学べて、たくさん考えることもあって、このプログラムに参加できてよかった。