高校生グローバルキャンプ

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 圧倒的にリアルなグローバル体験を、東北の被災地で

 被災地の将来を担う若者たちに、「英語でコミュニケーションができ、主体的に考え、グローバルな視野をもった人材に育ってもらいたい」という思いから、世界トップクラスの金融機関と、若者の国際交流プログラムで定評ある団体が協力しました。
 
 

 プログラムの魅力

1)世界級の英語体験 Intensive English programme
世界最大級の銀行で勤務する現役社員のサポートを受けながら、4日間、実践的な英語が学べます。グループワークやディスカッションなど、原則として全プログラムは英語で進行します(安全管理上、健康面で必要な場面では日本語で対応します)。ビジネスの現場で使われている実践的な英語を体験的に学ぶことができます。
 
2)オンラインビジネスの実地体験 On-the-ground business experience
参加高校生がグループにわかれ、陸前高田市に実在する商品を題材に、日英二ヵ国語でPR内容を考え、HSBCグループの社員を対象にオンライン販売します。このマーケティング体験を通じて、日本語と英語の思考力を鍛えます。収益は、地元企業の実際の売上となります。また、地元企業経営者の方々の協力を得て、経営とは何か、企業として復興とどう向き合うのか、等々を熱く語っていただきます。視野が広がり、将来の進路選択にもきっと役立つのでは。
 
3)心に残るボランティア体験 Safe and rewarding volunteer experience 
東日本大震災で被害を受けた陸前高田市の地場産業復興のため、実際に手と足を使ってボランティア活動を行います。安全に配慮した環境・作業内容のもと、高校生でも被災地のために何か役に立ちたい、という思いを、仲間と一緒に実現できます。
 

 訪問先企業


 1) 磐井 正篤さん (株式会社 いわ井 代表取締役)
 2)  木村 昌之さん (おかし工房 木村屋 代表)
 3) 河野 通洋さん (株式会社 八木澤商店 代表取締役)
 4) 佐藤 博文さん (きのこのSATO株式会社 代表取締役)
 5) 藤田 敦さん (岩手県漁業士会 大船渡支部 指導漁業士)
 参加する高校生は、上記の受け入れ先から訪問をしたい企業を選び、訪問先の商品をオンラインで販売体験を行います。
 
 オンライン販売用に、2000円~3000円程度のセット商品を考案し、
 商品のキャッチコピー・紹介文を二ヵ国語で考えた上、商品写真を準備して、販売に臨みます。

 磐井 正篤さん (株式会社 いわ井 代表取締役)



 
磐井 正篤さん (株式会社 いわ井 代表取締役)
 
 
当店は、文化年間(1804~1817年)に、当地における飾り職(金属製のかんざし・帯留め・指輪など金具の細工をする職業)として創業いたしました。その後明治年間には酒造業を、また、太平洋戦争中には酒販業も取り扱うようになりました。さらに、昭和30年代以降には陶磁器類を、また、平成に入ってからは布製品や和雑貨もその取扱品目に加え、現在は器・和雑貨・地酒「酔仙」が取扱品目の柱となっております。また、ここ数年においては、地元を始め全国の職人さん・作家さんの作品も大きなウェイトを占める商品となっております。
 
「チラシに負けない店づくり」を目標に、ご来店下さったお客様に「来てよかった」と満足していただけるよう、店においてもスタッフ自身においてもお客様に満足いただけるような店づくりをするということに取り組んだ結果、笑顔でお買い物をして下さるお客様が増え、ようやく当店の営業方針に自信と確信が持てるようになった矢先の被災でした。
 
震災後再開した仮設店舗においても当店の基本的な考え方に変わりなく、良い品の作り手と暮らしを楽しむ使い手の橋渡しとして、徹底的にお客様に楽しんでいただくことを目標に当店の営業を継続してまいりたいと思っております。
 
全てを失い、命を拾った私たちでしたが、こんな私たちにさえも残された街の人々は声をかけ一緒に頑張ろうと言ってくれたのです。最後に残るのは人と人との繋がりだと、つくづく思いました。その繋がりを確認できた今、皆でこの町で暮らしていこうと決意しました。
 
 
 

 


 木村 昌之さん (おかし工房 木村屋 代表)



 
木村 昌之さん (おかし工房 木村屋 代表)
 
 
昭和元年の創業以来85年、『まごころと感謝を味に込めて』を念頭に、常に地域に根ざした地域密着型の経営を心がけてきました。創業当初からの『あめっこ』『けんけらっと』のような駄菓子は今では当店だけでしか製造しておりません。
 
当店の主力商品は『気仙ゆべし』『雁月』で、木村屋といえばかならずこの二つの名前がでてきますが、このお菓子は元々この地域で昔から作られていたものです。『人寄り』つまり人の集まる時には無くてはならない郷土菓子でした。それをいかに美味しく食べていただくかと試行錯誤を重ね当店の看板商品として育て上げてきました。
 
そんな中、地域のシンボル的存在の本店、道の駅「高田松原」内の支店「窯工房KIMURAYA」、そして自宅のすべてが津波により流出しました。 震災後に多くのお客様から再建を望む声、もう一度あのお菓子を食べたいという声に心が大きく動かされました。津波で店舗が、工場がそして自宅迄もが流されていくのを目の当たりにした時、これですべて終わった、と観念した自分をもう一度奮い立たせてくれたのがそのお客様の声でした。
 
私たちが作っているのは「お菓子」です。お菓子の存在価値とは何なのだろうか?と考えてみますとそれは人の心を和ませる、幸せにしてくれるという事だと思います。ケーキ1個で家族が和む、会話が弾む、そんな力がお菓子にはあると思います。その力を信じて、以前のように陸前高田の人たちが普通にお菓子が食べられるように、と私たちもがんばってまいります。
 
 


 

 河野 通洋さん (株式会社 八木澤商店 代表取締役)



 
河野 通洋さん (株式会社 八木澤商店 代表取締役)
 
 
八木澤商店は、創業1807(文化4)年造り酒屋として創業、 1945(昭和20)年に味噌・醤油の醸造をはじめました。身近にある地元の良い素材をみつけだし、 美味しく加工することはもちろん、自社農園での自根(じこん)きゅうりや大豆、小麦、しそなどの 生産も行い、地域の自然と共に、伝統だけにとらわれることなく 常に良いものを探し、本物を追い求める老舗醸造蔵会社です。震災前、歴史を感じさせる醸造蔵には、良質な土壌菌が棲みつき、 気仙杉でつくられた木桶が並んでいました。
 
巨大地震による津波は、八木澤商店の、200年以上経た蔵や杉桶、店舗だけでなく工場や倉庫に貯蔵していた原料にいたるまで、その製造機能を「すべて」流していきましたが、奇跡的に「もろみ」が見つかりました。
 
製造設備のすべてを失っため、 しばらくは協力会社での委託生産が続きましたが、 平成24年末には自社工場が完成。「つゆ」や「タレ」の製造も始まりました。また、今年から醤油の本格的な仕込みも始まります。震災後に就任した、新社長を始め、営業、商品開発も若いスタッフ達が中心となり、新生「八木澤商店」がスタートしています。
 
一.私たちは、食を通して感謝する心を広げ、地域の自然と共にすこやかに暮らせる社会をつくります。
一.私たちは、和の心を持って共に学び、誠実で優しい食の匠を目指します。
一.私たちは、醤(ひしお) の醸造文化を進化させ伝承することで命の環(わ) を未来につないでゆきます。
 
この不変の経営理念のもと、八木澤商店の地域の食を守る思いはしっかりと受け継がれています。
 


 

 佐藤 博文さん (きのこのSATO株式会社 代表取締役)



 
佐藤 博文さん (きのこのSATO株式会社 代表取締役)
 
高田町でしいたけやきくらげの無農薬栽培を手掛けるきのこ生産者です。元々は、雇用対策のために、きのこ栽培と販売の会社を立ち上げましたが、土地の水、風、人によって、プロの料理人からも絶賛される、高級レストランから問い合わせの絶えない、美味しいきくらげの栽培に成功しました。2011年3月11日、大震災で津波が事務所を直撃しました。多くのハウスが流されましたが、しいたけハウスの直前で波は止まり、きくらげの培養棟だけは無事でした。これからハウス増設に伴い、さらに雇用を増やして働ける場所を提供し、陸前高田市をきのこから復活させたいと考えています。
 
陸前高田市で栽培するきのこは、全国でもトップクラスの良質なものです。地形が南に向いた湾のため、海から潮風が入って山を駆け上がり、湿度、ミネラル、塩分が程よいバランスで保たれた環境で成長します。塩分はきのこにとって、成長を抑制する要因ですが、ちょうどいい塩分のストレスが、生命力を活性化させ、良く育とうと美味しくなります。そして、塩分の影響で、ゆっくり大きく育ち、鮮度が保たれ、細胞がしっかりと成長します。雑味がない、香りたつ濃厚な風味に、瑞々しい食感、肉厚なのが特徴です。
 
3年後の100人雇用を目指し、まずは昨年8月に17棟のハウスの建設に着工。さらに来年、再来年と段階的に増設し、最終的には50棟にする予定だ。
 
 




 藤田 敦さん (岩手県漁業士会 大船渡支部 指導漁業士)



 
藤田 敦さん (岩手県漁業士会 大船渡支部 指導漁業士)
 
陸前高田の広田湾は、豊かな自然環境の条件が整い、その湾で取れる「わかめ」「ホタテ」「カキ」は、全国から高い評価を受ける絶品です。
 
親潮と黒潮がぶつかりあう海流と、
清流の気仙川からうまれるプランクトンを栄養とする海産物は、良質なものになります。
特に、わかめは、外湾の荒波にもまれることにより、肉厚で食感の良い、「三陸ならではのわかめ」が育ちます。
 
藤田さんは、「湯漬け」などこだわりの養殖方法によって牡蠣を生産し、大きくふっくらとした牡蠣は東京のオイスターバーなどにも出荷。
「溢れんばかりに旨みが広がり、甘みを感じます。牡蠣自体に歯ごたえがあり、食感も素晴らしいものがあります。」と評価されています。
 
藤田さんの牡蠣は、震災によって、大きな被害を受けましたが、
一日でも早く美味しい牡蠣を全国に届けるために、5月には新しい船の進水式を行なった。
 
 




 Avery IKEGAMIさん



 
Avery IKEGAMIさん

Hi I'm Avery. I'm looking forward..



 FAQ

 
 
 

 グローバル体験とはどんな体験ですか?

様々な国の人たちと一緒に、力を合わせて、何かにチャレンジしたり、目標達成に取り組んだりすることを、
私たちはグローバル体験の最も根幹を成すものと考えています。
このキャンプでは、英語で考えたり議論したりするというトレーニングの機会を多く提供します。
それに加えて、被災地が抱える課題について、国や立場を超えた多くの人と話し合い、販売プロジェクトを進めることで、
多様な視野に触れることができます。
 
 

 どれぐらいの英語力が必要ですか?


参加資格は、英語準2級~2級以上、またはそれに準ずる英語力です。
プログラムは基本的に英語で進行していきます。
もちろん、完璧に英語を話せたり、聞き取れたりする必要はありません。
むしろ、英語で積極的にコミュニケーションを取ろうとする前向きな姿勢のほうが大切です。
 

 震災復興ボランティアやビジネス体験は初めてですが、参加できますか?


はい、参加できます。
初めてのボランティアやビジネス体験の高校生でも参加ができるように大人がサポートしていきます。
地元で受け入れてくださる方々も、高校生が陸前高田にきてくれることを楽しみに待っています。

 事前にどんな準備が必要ですか?


陸前高田や訪問したい場所のことについて、インターネットなどを利用して調べてきてください。
和文や英文で、その地域や商品の魅力をどんな風に伝えたらいいか考えてきてください。