森 真理子さん

活動先   福岡県八女市黒木町

福岡県八女市黒木町へ移住

移住のきっかけ

現在九州に移住している森です。

3年前、私は「将来を自然豊かな田舎で暮らしたい」「自分が生活する地域と、関わりをもって暮らしたい」という思いがあり、仕事を辞めて、実家のある千葉を離れて暮らしたいという希望がありました。

とはいうものの、たとえ気に入った場所を見つけたとしても、まったくもって知らない土地に、ましてやいきなり田舎に飛び込んで生活するということは簡単ではないだろうと想像ができました。どのようにしてまずは一歩踏み出せるものか…と考えていたところ、NICEの事業に出会い、よいチャンスだと思ったので、参加をすることになりました。

福岡県八女市黒木町へ

私は、福岡県南部の山間部に位置する八女市黒木町笠原で里山の環境を守る活動をしている「山村塾」に、約9か月の間受け入れをしていただきました。

 山村塾が行う年間行事等のイベントを運営する事務局の手伝い、またNICEと連携した国際ワークキャンプではリーダーを務める、それ以外では下宿先である山村塾メンバーの2軒の農家で野菜・米作りの農作業、山仕事で下草刈りやしいたけ原木栽培の手伝いなどをしました。

 もともと移住希望が強かったこともあり、事業が終了した後も山村塾で事務局スタッフとして残ることを視野に入れ、活動を行っていました。

 そして年度末に事業が終了するとき、それまでの経験がまだ不十分であること、そのかなでも研修を通じで勉強したことを活かして長期的に山村塾に関わりたいと思い、山村塾直属の研修生として在籍することになりました。

  2年目も、山村塾の研修生として引き続き2軒の農家で下宿をしながら現場仕事を経験し、一方で事務局の仕事の割合は初年度より少し増えました。

 2年目となる国際ワークキャンプの現場運営、そして受け入れ先輩として23年度研修生のアドバイスをする教育的な役割も担いました。特に研修生と一緒に生活し過ごした半年間というのは、やりとりの中でどう自分も高まっていくかという、自分にとっても勉強になる期間でした。

 

移住から3年目の転機

3年目から、山村塾の常勤事務局スタッフとなりました。

 今までの研修生時代とは異なり、現場よりも事務局スタッフとしてより役割を任された運営側の事務作業やイベント運営をするようになりました。

 もちろん約2年の研修で積んだ経験はありますが、NPOの事務局スタッフとして新たな局面を迎え、勉強の日々です。地域や協力してくださる人と連携した活動を持続するための事務局は、とても大きな役割を持っています。思いをもって活動をする事務局と山村塾メンバー、それに賛同して集まってくださる人々、地域の方々の協力…

 特に九州北部豪雨では、この黒木町笠原における山村塾が非常事態に対応する、また地域の復興に向けて災害ボランティアの受け入れをするという普段の活動で培った経験の偉大さを改めて感じる機会となりました。

地域で学んだこと

この事業に参加して得たものは、将来田舎で暮らしたいという大きな目標を持った私にとって多くの学びになりました。
 暮らしていく地域での人との関わり、どのように自分が地域に貢献していけるか、これからは山村塾で学んだことを自分の実生活で実践していくことになります。私のように田舎で働き隊!に参加した研修生が、田舎に定住するという結果があるこの事業の意義は非常に大きいのではないでしょうか。

 みなさんも様々な目標・希望を持ってプロジェクトに参加されると思いますが、事業期間としてはとても短いものです。その先にあるものをイメージして、より実りのある時間を過ごしていただきたいと思います。