村井里実子さんの履歴書。

2012/09/19

村井里実子さんの履歴書はこちらをご覧ください。

国際ワークキャンプ(ネパール、モンゴル、岐阜県高山市高根、福島県昭和村)4回と日本各地で開催されている週末ワークキャンプに多数参加されている村井さんにお話をお聴きしました。

履歴書を拝見させていただきました。大学は国際関係学部ということでしたが、国際協力に興味を持ったきっかけは?
小さい頃テレビで「アフリカの子どもが飢えている現状」を見ると、私がこの子たちを助けなくちゃいけないという変な正義感を感じていました。中学生の頃には、国連職員になるのが夢でしたからね。何かしら「貧困をなくす活動」に貢献できる仕事に就きたいという気持ちのまま大きくなり、大学は国際関係学部に進みました。

NICEはどこで知ったのですか??
大学主催のワークキャンプ@バングラデシュから帰ってきて、またどこかへ行きたいなと思っていたんです。情報収集をしていく中で、HPか大学内に掲示されているポスターを見てNICEを知ったんだと思います。遠い記憶で、はっきりとは覚えていませんが(笑)。

在学中にネパールとモンゴルのワークキャンプに参加しました。岐阜県高山市高根と福島県昭和村は、社会人になってから参加をしたんですよ。

そうなんですね。国際ワークキャンプに参加されて、満足度100%、活動のやりがい度90%と付けていただきました。この数字に込めた思いは?
ワークキャンプの開催地によって活動もメンバーも違って、それぞれ色があるのですが、どのキャンプでも自分がすごく楽しめたので大満足です。また私にとっては自分だけではなく、キャンプに関わった人達が楽しいと感じてもらうことが大切なので、みんなを盛り上げていい時間を過ごすことができたので、満足度は100%です。地元の方々とのつながりが出来たのも大きいですね。

やりがい度に関しては、本当に人手が必要なワークキャンプと、そうではない場合があって、開催地によってワークの意味合いが違ったので10%マイナスさせていただきました。

そんなワークキャンプでついたチカラについて教えてください(成長ダイアグラム)
色んな目的でワークキャンプに参加すると思うんです。自分の殻をやぶりたい、キャンプリーダーをしてスキルを身に付けたい、英語を習得したいなど。私の場合は、ワークキャンプが楽しいから参加していました。実践的な力をつけたいとか、自分のキャリアのために参加するという意識が全くなかったので、1)・3)・4)については、1ポイント下げました。他の項目に関しては、色々な人と関わる中で自然と身についていきました。

ワークキャンプ後の人生についてお聴かせください。世界中を飛び回っていますね。
大学4年生の時、普通に就職活動をするつもりはありませんでした。国際協力NGOに入りたかったので、そのために経験を積める場所を探していて、検索で見つけた国際NGOのプロジェクトに参加を決めました。半年間米国でトレーニングを受けて、ザンビアでHIV/AIDS教育活動に従事しました。

本当はそのまま海外で働きたかったのですが、ぶっちゃけます(笑)、当時付き合っていた彼が東京にいたので、東京で働くことにしました。でもある時、自分の夢をあきらめている生活に耐えられなくなったんです。それで大学を辞めて、スペイン語を習得したかったのでグアテマラへ行くことに決めました。

そのグアテマラで衝撃的な出会いがあったんですね。
そうなんです。グアテマラでは36年内戦が続いていて、やマヤ民族の人達が虐殺されたという歴史を持っているんです。グアテマラで通うことになった語学学校は、ゲバラの写真がいっぱい貼ってあるような(笑)、左翼的な所で、紛争の歴史やグアテマラが抱える様々な問題に触れる機会が沢山ありました。そこの学校の先生が、コーヒー生産共同体 "ラ・フロリダ"に行ってみるといいよと言ってくれて訪問したんですね。約30家族が住む共同体ですが、その共同体の設立背景や彼らの生きざまに感動しました。この人達と生活がしたい、と強く感じたのでしばらくそこに住むことに決めました。コーヒー生産のお手伝いの他、エコツーリズムのPRや映像制作をさせていただき、今では日本の窓口も行っています。

日本に帰国後、グアテマラの大学院へ行きたかったので、その準備のために働きました。その間に、東日本大震災が起きました。私の故郷である山形県大蔵村肘折温泉では、被害は少なかったのですが、震災後、お客様がめっきり来なくなり大変な状況になりました。そんな中、今、外国に出ることは違うのではないか。私もここで自分のできることをやるべきなのではないか。そんな思いが生まれたので、山形に残ることに決めました。

そうだったんですね。いかがですか、地元でのまちづくり活動は?
すごい楽しいです。地域をよくしようと頑張っている人達が、ここ肘折(肘をおったお坊さんが傷を癒したことに由来する名前。1200年の歴史ある湯治場)にも沢山います。青年団の仲間とPR活動を一緒に繰り広げたり、テレビやラジオに出たりもしています。メンバーは15人くらいでしょうか。みんな都会で仕事をして、家業を継ぐために戻ってきた人たちです。宿命的にここで住まないといけない人達。好きで戻ってきたわけではない人ももちろんいます。ただみんな、せっかく戻ってきたんだから、楽しい地域にしようという思いを持っている素敵な仲間です。楽しい地域にするために、今までの伝統を受け継ぎつつ、新しいことに挑戦したりもしています。

今後展望は?
いつかグアテマラで出会った共同体のコーヒーを扱う、カフェを開けたらなと思っています。ここ山形とグアテマラを繋げる何らかの架け橋になれればと思っています。

最後にメッセージをお願いします。
「休日の過ごし方に迷っている大学生も、仕事に疲れた社会人も、年齢がちょっと不安な中高年のみなさんも、一人一人がそのキャンプの主役です」
このように履歴書のメッセージに書かせて頂いたのですが、ワークキャンプは年齢を超えたものであってほしいと思っています。ワークキャンプは若い人が参加するものだから、自分には不釣り合いな場所なんじゃないかと思っている人にこそ、参加してほしいです。もちろん日本のワークキャンプの参加者は、大学生が多いです。でもワークキャンプは色んな年齢の人がいるからこそ、おもしろいんです。30代~60代の人は、若い人にはできない地元の人との交流の仕方がありますし、キャンパーとは相談役の先輩として接することもできると思います。色んな関わり方があると思うんです。愛情を持って相手を受け入れることができれば、いいワークキャンプになると思いますよ!ぜひ飛び込んでみて下さい。

村井里実子さん 2012年9月13日(木)10:30-@スカイプ



グアテマラ沖大震災により、村井さんが関わっていた共同体にも甚大な被害が出てきます。
現在、支援金を集める活動をしていますので、ご協力をお願いいたします。

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<2012年11月7日グアテマラ沖大地震の復興支援に関するお願い>

初めまして。村井里実子(むらいりみこ)と申します。山形県大蔵村肘折温泉の実家の旅館で働いています。

今年11月7日にグアテマラ沖でマグニチュード7/4の地震が発生し、大きな被害が出ています。私が2007年からお世話になっているコーヒー生産共同体「ラ・フロリダ」(Finca
Comunitaria La Florida/ケツァルテナンゴ州)でも家屋やコーヒー加工施設に被害がありました。

ラ・フロリダの復興の為の支援金を集めるために、READYFOR?<www.readyfor.jp>というウェブ募金のサイトにプロジェクトを立ち上げました。目標金額は50万円。期限の2013年2月15日までに1円でも金額が足りなければ支援金は受け取れないシステムです。

ラ・フロリダは私にとっては第二の故郷であり、共同体の復興の為になんとか目標を達成したいと思っております。皆様のご支援及び興味を持っていただけそうな方々への情報拡散のご協力をお願いできますでしょうか?

こちらがプロジェクトのサイトです。

  ★グアテマラ沖大地震SOS!コーヒー生産者の生活再建を★
  https://readyfor.jp/projects/guatemala

ご質問等ございましたら、お気軽にご連絡ください。皆様からのご協力、どうぞよろしくお願いいたします!

村井里実子 Murai Rimiko
E-mail: rimiko@gmail.com
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