国 |
ドイツ |
コード |
OH-H010 |
プログラム名 |
M?hlhausen |
開催期間 |
2025/09/14(日)~2025/09/25(木) |
背景 |
M?hlhausenは、ドイツのThuringia州に位置する町で、保存状態の良い中世の建築物と歴史的な出来事で知られている。かつては神聖ローマ帝国の最も強力な自由帝国都市の一つであったM?hlhausenは、中世の間、商業と宗教の中心地として栄えた。M?hlhausenの郊外、St. Petri地区には、中世の城壁外に位置する歴史的に重要な地域があり、そこには目立つ角地に非常に独創的な木組み建物群が保存されている。この地域は、石やモルタルに関連する職人や労働者たち、例えば石灰焼き職人、石工、タイル職人などが住んでおり、町の建設経済において重要な役割を果たしていた。Zinkengasse 36にあるこの建物群は、異なる時期に建てられた4棟の一部屋建ての家からなり、現在は保護された歴史的な中庭を形成する3つの隣接した敷地に位置している。樹木年輪年代法により1350年代に遡ることが確認された角地の家は、この群の中で最も古い建物で、600年以上の歴史を有している。この建物は、後の木造建築では使われなくなった剣型の継手や連続的な梁など、初期の大工技術を保持している。この建物群は、17世紀の都市の労働者階級の生活に関する独自の視点を提供する遺産の記録と研究の場として開発されている。この集合体は博物館のような環境に変貌し、町の普通の人々の生活条件についての洞察を提供しつつ、建物の建築的な本物性を保存する。この遺産保存プロジェクトでは、参加者が中世の伝統的な建築技術を使って建物の修復に携わり、歴史的に正確な材料と技法を使うことに重点を置いている。このサイトは、珍しい中世の木組み建物が集まった場所で、現在、保存の初期段階にあり、構造の強化や修復作業が進められている |
仕事内容 |
保存作業を実施。主に、壁の塗装、石の配置、床の施工に使用する粘土モルタルという歴史的に適切な材料を準備して適用する。後の建物では石灰モルタルが使われたが、Zinkengasse 36の建物は元々粘土ベースのモルタルを使用しており、その保存には材料の特性や適用方法、長期的な挙動を正確に理解する必要がある。ボランティアは、粘土モルタルを混ぜて塗る作業に関わり、前近代の建築に欠かせない技術を実践的に学ぶことができる。粘土を使った作業に加えて、保存作業では自然石や木材などの歴史的建築材料を取り出して回収し、慎重に処理した上で再度建物に組み込むことも行う。このプロセスでは、伝統的な石工技術や大工技術が使われ、修復作業が元の建設方法を尊重する形で進められる。保存作業は、乾式石積みや伝統的な石工技術を専門とする職人の監督のもとで行われる |
宿泊 |
相部屋。シャワー有 |
場所 |
M?hlhausen, Thuringia |
資格 |
20-35才。英語中級 |
備考 |
履歴書・動機書提出。面接あり |
募集人数 |
10人 |
主催者・支援機関詳細 |
1980 年代半ばに若者グループが、旧東ドイツの村の教会を修復したのをきっかけに結成されたNGO・Open Houses。文化遺産修復・文化プロジェクトが中心。 |