【活動報告】富田林 NICE-17-105

17-105 富田林

場所
大阪府富田林市
大阪市内から約1時間とは思えない、豊かな自然が残る。
地元の人たちがとても温かく、リピーター率高し!
参加者
ボランティア 7人
うち日本4人、外国3人(イタリア2・アメリカ1)/男性5人・女性2人
+住民多数
期間
2017年8月31日~9月14日
仕事
里山の手入れ。「NICEな森」の間伐・草刈り、遊歩道の整備
宿泊
森の中の小屋。森から切ってきた木で火を起こし、交代で自炊。寝袋必要。サバイバル好き歓迎!
SDGs該当項目
 
気候変動・生物多様性

 
ワークキャンプの背景

 富田林の自然を守る会と19回目の開催。主に里山保全に取り組む。
里山とは、昔の人々がくらすために利用してきた森林と、その周辺の田畑・川等のこと。現在は生活が都市化し、手入れのされていない森林が増えたため、森の環境が急速に変化し、さまざまな生物に影響を及ぼしている。
 里山での活動は、世界会議COP10でも取り上げられ、生物多様性の保全や持続可能な自然資源の利用に貢献するための世界共通理念を「SATOYAMAイニシアティブ」として世界に発信する取り組みがなされている。
 富田林でも、定期的に地域の子どもたちや学生の学びのためにイベントも開催し、積極的に里山保全に取り組む。

活動内容とスケジュール

ワーク内容
①    杉・ひのき林の間伐
②    竹林の間伐
③    間伐材で遊歩道の制作
④    ディスカッション:それぞれの国の環境保全、持続可能な資源とは何かについて議論

  午前 午後
8月31日   集合 フリー
9月1日 勉強会 オリエン フリー
9月2日 間伐・皮むき フリー 歓迎会
9月3日 間伐・皮むき 書道体験 フリー
9月4日 間伐・皮むき フリー ホームステイ
9月5日 フリー フリー フリー
9月6日 竹林の間伐 そば打ち体験 フリー
9月7日 竹林の間伐 寺内町散策 フリー
9月8日 フリー フリー フリー
9月9日 竹林の間伐 意見交換会 フリー
9月10日 竹林の間伐 華道体験 フリー
9月11日 フリー フリー フリー
9月12日 クラフト(箸づくり等) フリー フリー
9月13日 遊歩道づくり 送別会準備 送別会
9月14日 掃除 解散  

様々な形で参加した協力団体・協力者の方々
*富田林の自然を守る会の方々(里山での作業のほか、交流会、ホームステイ、車の手配など)
*大阪自然環境保全協会、富田林市(後援・広報・援助など)
*富田林の自然を守る市民運動協議会
*地主さん(土地の使用、水の補充)
*ワーク場所の地権者の方々

本ワークキャンプの目的と成果

地球色のボランティアパワーで、貴重で豊かな里山の保全活動を応援する

ヒノキ林、竹林の間伐を中心に合計約24時間×7人=168人時のワークを完了
 今年のメンバーは、一人ひとりが森林保全活動について大きな興味をもっていた。
 今回のキャンプで日本固有の「里山保全」という方法を理解し、自国と比べることでも保全活動について視野が広がったものだといえる。

より多くの地域住民が身近な里山に親しみ、里山保全活動への理解と関心を深める

今回のワークキャンプをテレビで取り上げてもらい、この里山をボランティアパワーで保全していることを多くの地元の方に知ってもらえた。
 またホームステイでも、各家庭で、この活動について興味を持たれたという報告がメンバーからあった。

富田林市民と日本・世界の若者達が、友情・相互理解・連帯感を自然に深める

外国人メンバーや日本人メンバーだけではなく、そこに地元の人たちが国境を越え、ことばなど通じないが、ジェスチャーやボディランゲージを多用し、すこしでもお互いに理解を深め、こころを通わせる姿を見せる場面が多かった。それでわかるものは一つ、言葉なんて関係なく、大事なのは気持ちである。

今回の課題

大きな問題はなかったが、
☹虫刺されがかゆかった!
☹暑かった!
☹日本人同士で盛り上がり、外国人が疎外感を感じてしまうことがあった。

今後の構想

① 今後も里山保全の活動を継続!
② 地域の担い手をキャンパーから創出!
 週末ワークキャンプと連動し、里山を熟知したリーダーを育てる。

最新のプログラムは以下をチェック!

国内ワークキャンプ一

参加者からの声

本キャンプの良い思い出
◎地域の方たちが面白かった!
◎選べないくらい良い思い出ばかり!
◎夜、火を囲んで皆で話せたのが最高でした!
◎歓迎パーティー ◎木の皮むき ◎キャンパーの日記
◎フリーデーの奈良 ◎ホームステイ
◎金剛山の山のぼり ◎カラオケ

 

本キャンプの悪い思い出
〇手袋の匂い(笑) 〇暑かった
〇トイレの電気がつかなくなることがあった

キャンプリーダーより

メンバーの数は例年より少なかったたが、そのぶんメンバーの仲は家族のように仲良くなり、大きな対立なども起きず毎日がとても充実していたように感じる。
日本語と英語のコミュニケーションに関しては、やはり日本人メンバーが日本語で喋りジョークを言い合う瞬間がいくつかあり、その度に理解出来ない人は自分が笑われているようで不快な思いをしていたと後から分かった。ついつい日本語だと喋りやすくて、ジョークを言いたくなってしまうけれど、それを理解出来ない人の気持ちも考えなくてはいけなかった。今回メンバーの中で、日本語の問題に関して対立までは起きなかったけれど、国際ワークキャンプをする上でそれぞれの母国語をどれだけ使ってもよいか、始まる前に考えておくのも大切だと考える。

それでも全体を通して充実したとても思い出に残るワークキャンプであった。2週間でここまでメンバーの間が仲良くなれるのも珍しいと思うし、里山について何が問題なのか、やっていかなくてはいけないのか知れるよい機会であった。地元の人たちもとても優しく、この里山のことをもっと多くの人に知ってもらえることを強く願っている。