東日本大震災に対する、NICEからの発信と方針(第三弾)

第三弾 2011年3月28日

1)特別ワークキャンプの開催と、ボランティアの募集(4/4-6/26・福島と宮城)
2)緊急ミーティングのお知らせ(4/2夜・東京)
3)先遣隊からの報告(3/25・福島)


皆さま

 寄付や情報提供、ホームステイ受入登録等で、多くの方々の方々にご協力を頂いております
(ありがとうございます!)。引き続き、募集しておりますので、お願い致します。
→ 発信と方針 第二弾 (3月24日付)
なお、物資の寄付については現地のニーズが流動的なため、いったん募集を休止致します。 

 この「発信と方針」は週1回程度の頻度で、随時更新していく予定です。
第一弾(3月16日付)はこちら English page (1st version on March 16th) is here!
ご意見・ご提案・ご協力など、nice@nice1.gr.jp(開澤)までご連絡下さい。

特別非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
代表 開澤真一郎  事務局長 上田英司  他専従職員一同
 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-1-14-401 NICE
 Tel 03-3358-7140  Fax 03-3358-7149  ホームページ http://www.nice1.gr.jp

* NICEは東日本大震災支援ネットワーク新しい公共をつくる市民キャビネットにも
 加盟しております。こうした枠組みでも、他団体の協力も推進していく予定です。
* 行政、企業、メディア、教育機関等との協力も推進中なので、宜しくお願い致します。


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1)特別ワークキャンプの開催と、ボランティアの募集

 NICEでは いよいよ「本業」とも言える、ワークキャンプの企画が具体化し、ボランティアの募集を始めました。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。

1)福島県会津若松市(4/4-6/26の2週間以上):避難施設での子どものケア等
2)宮城県栗原市(4/4-6/26の1週間以上):自然学校で農作業等の後方支援

* 言うまでもありませんが、このような特別な状況での緊急企画なので
 「ワークキャンプ」と言っても通常のものとは様々な点で(内容、運営方法
 や条件等)が相当異なることをあらかじめご了承ください!
 
*  これらに加えて、岩手県陸前高田市でも3/29-30の先遣隊訪問
 の結果に基づいて、近日中にボランティアを募集開始する予定です。
 
* 緊急ワークキャンプのお問い合わせ先:in@nice1.gr.jp (上田)

 

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2)緊急ミーティングのお知らせ

東日本大震災 緊急ミーティング開催のお知らせ 
 ~先遣隊報告とNICE特別アクション~
 NICEでは東日本大震災に対し、被災地域・周辺でのボランティア活動
や被災地域からのホームステイ受入などの活動を企画しております。
 
 この度、4/2(土)夜に「ぼらいやー」(国際ボランティア1年間プログラム)
3期生の報告会を行う機会を活用して、この特別アクションを皆さまと一緒に
企画・運営していくための、緊急ミーティングも併せて開催致します。
特別アクションに興味がある方は、ぜひご参加ください。
 
●日時:4月2日(土) 18:00~20:00
●場所:東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年センター(センター棟304号室)
    (小田急線・参宮橋駅から徒歩7分)
●内容:1)今回の大震災に対する、NPOの様々な動き
     2)先遣隊からの報告と、現地での活動への参加について
      (福島県会津若松市/ 岩手県陸前高田市)
     3)他の特別アクションの紹介・協力募集と、更なる企画
●参加費:500円(全てNICE・被災地支援アクション基金へ)
●申込:上田 in@nice1.gr.jp
●備考:20:00~21:30には、ぼらいやー3期生の報告も行います。
    今回の震災には世界中から多大な協力を頂いていますが、
    その世界各地で起こっている様々な「今」を知るチャンスです。
    興味のある方はこちらにもぜひ、参加下さい。
     また、特別ワークキャンプに既に参加が決まった方への、
    オリエンテーションも同時並行で行います。

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3)先遣隊からの報告

 東日本大震災の被災地支援として、福島県会津若松、宮城県栗原、岩手県陸前高田
の3か所でNICEは支援を行う予定です。3月25日(金)に、NICE代表の開澤と理事1名が
先遣隊として、まず会津若松を訪れました。NICEがいつも国際ワークキャンプを一緒に
開催している地元の若者支援のNPO・寺子屋方丈舎(ほうじょうしゃ)の代表である
江川さんが出迎えてくれました。
 
 会津周辺の避難所には約1万人の被災者がいます。そのほとんどが福島県の海側に
住んでいる県民で、原発から逃れて来た人たちです。会津若松自体は、地震による被害は
少なく、駅周辺では建物が倒れたり崩れたりしている様子は見受けられませんでした。
電車も動いており、店や銭湯も開いていました。
 
 高校の体育館の避難所を見学させてもらいました。体育館の中にはストーブが焚かれ、
横になっているお年寄りや子どもたちの姿がありました。行ったのが午後2時ごろ
だったので、大人は外に出かけていることが多いとのこと、確かに人の姿は少なく、
スペースはかなり広々としていました。洋服や下着、日用品などの物資はかなりあり、
ガソリンも今は不足していないとのこと。食べ物もあり、避難所では交代で炊き出しを
行い、おにぎりはよそでまとめて作ったものが届けられるようでした。
壁にはバスの時刻表などの連絡事項が貼られた伝言板がありました。
 
 この高校にはもうひとつ体育館があり、そこでは避難所の子どもたちと地元の高校生・
大学生のボランティアがバスケットや卓球、バドミントンなどをして遊んでいました。
小さい子どもたちもマットにのったり、歩きまわったりして遊んでいます。午前中10時~
11時半、午後2時~3時半に遊ぶ時間として体育館が解放されているそうです。
 次に訪れたのは、会津子ども劇場の事務所です。今回の支援は、方丈舎とNICE、
会津子ども劇場、会津大学短期大学、社協の共催で行うことを企画しています。
子ども劇場の皆さんには主に大人やお年寄りの話し相手、子どもへの本の読み聞かせ
などをやっていただけたらと考えています。
 
 支援の内容について、子ども劇場の事務局の方おふたりとお話しました。
会津周辺の被災者の2~3割が小学生までの子どもです。今の段階では原発の状況が
どうなるのかわからないので、家に戻れるのか、戻れないのか、子どもたちは会津で
学校へ通うか、戻って今までの学校に通えるのか、何も先が見えない状態です。
「その不安や怒りが相当子どもたちの中にたまっていると思います」と子ども劇場の
芳賀さんは言っていました。「大人も子どももその気持ちをため込んでいて、吐き出せない。
特に福島の人は表に出さないで我慢して内に込めてしまうから、それを出せる場所が
必要だと思います」。ボランティアに延々と自分の辛い気持を訴えるおばあちゃんもいたそうです。
 
 次は会津大学短期大学部を訪れ、社会福祉学科長の戸田教授と打ち合わせです。
社会福祉学科の学生は1学年50人程度、全校でも約240人という小さな短大ではありますが、
炊き出しのボランティアをメールで募集したら4時間で80人の学生が集まったそうです。
今は春休み中ですが、社会福祉学科を中心に学生たちは避難所の炊き出しや仕分け、
子どもたちとの遊びボランティアなどに参加しています。地元の若者が力を発揮しているのは
頼もしいなと思いました。NICEが派遣するボランティアはこの学生たちと一緒に行動する予定です。
 
 この日は6時間ほどの滞在で、4月4日(月)から開始するボランティア派遣の内容を打ち合わせて
帰路に着きました。帰りの東北道では雪が降り続いていて、まだまだ厳しい寒さが続きそうです。
寒さと放射能、経済的な不安やストレス…厳しい状況下におられる被災者の方々の力に
少しでもなれますように!!

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特別ワークキャンプからの報告