中長期ボランティア情報の読み方

情報量・内容について

1) これだけしか発表されていません
現地の団体から、記載した分しか発表されていないのです。情報量が少なくても、現地の団体のやり方なので、この範囲で申込み、詳細は受入決定後の案内状を待つしかありません。

2) 可能な限り凝縮しています
同じ内容で、元の英文はスペースが5-20倍以上でした。日本語の特性も生かして、ほぼ全内容を凝縮して盛り込みました(少数の団体が記載した持ち物等は、受入後で十分なので省略)。

3) 紹介量は世界有数です
紹介する国・中長期ボランティア数は、世界1,2を争います。しかも他国の団体よりも、各中長期ボランティアの内容を、遥かに多く紹介しています。

※プログラムの内容は、主催者側の事情で多少変更されることがあります。
※希望中長期ボランティアに参加できるかは、現地に申し込んだ後でないと分かりません。
※記載されている以外の情報は、こちらでも分かりません。(例:開催地の位置など)記載されている情報だけで、参加希望中長期ボランティアを選んで下さい。

最初の1行の読み方

IIWC/LMTV04 Pekalongan Children Slum Area 1ヶ月↑ 子・教 2
左から以下の順になります、
1) プログラムコ-ド
2) プログラムの名前
3) 開催期間(備考に期間についての留意点が書いてあることもあるのでご注意ください。1ヶ月↑の場合、1ヶ月以上であれば期間はご自身で設定の上お申し込みください)
4) 職種(メインテーマ。下記参照)
5) 定員(「?」の場合は定員未定、日本だけでなく世界中からの募集人数)

職種(分野)について

環=環境保護(例:川の清掃、植林など)
農=農業(例:果実摘みなど)
考=考古学(例:遺跡の発掘など)
修=修理(例:ペンキ塗り)
建=建築(例:建物の建築)
開=開発(例:学校・公衆便所作り)
子=子ども(例:子どもキャンプなど)
教=教育(例:学校で英語教育など)
高=高齢者(例:身のまわりの世話など)
障=身体・知的・精神障がい者(例:身のまわりの世話など)
難=難民(例:難民キャンプ補佐など)
医=医療(例:健康診断など)
福=他の社会福祉(例:女性など)
技=技能(例:職業訓練など)
文=文化活動(例:お祭りの運営など)
平=平和(例:戦争被害者の記録など)
学=学習(例:地域の環境調査など)
事=事務(例:事務局インターンなど)
他=その他

本文の記載内容について

1) 背景:
地域の共催団体の名前・活動や、プログラムの経緯・目的を主に記載してあります。

2) 仕事:
ワーク内容。変更することもあります。

3) テーマ:
この話題で学習会や討論をします。
日本でその話題に関する情報を調べ、持参すると良いでしょう。
(例:HPの情報、新聞記事、NGO活動等)
話題へ自分の意見も、事前にある程度練っておけば、より積極的に参加できるでしょう。この話題に関連する場所やNGOを訪問したり、専門家や学生が来たりすることもあります。NICEの週末ワークキャンプも、実際の活動経験や意見交換する機会に、役立つでしょう。

4) 企画:
書いていない場合も、実際は書いている場合と同じようなことをすることが多いです。特に遠足、町に観光、スポ-ツ、パ-ティ-、ゲ-ム等は、どのプログラムでも参加者達が自発的に行う場合が多いようです。逆に記載されているものが実際に行われないこともありますので、ご了承ください。

5) 宿泊:
一部に『シャワー付』とありますが、書いていなくてもないわけではありません!ほぼ全ての所で使えます(テントでも隣の建物にシャワーや台所、居間等が付いている場合が多いです)。また特に書いていなくても、寝袋が必要な場合や、自炊(勿論、材料や予算は受入側が用意。交代当番制で料理)が多いです。

6) 資格:
必ず必要な条件(1)と、あれば望ましいがなくても参加できる条件(2)に分かれます。語学力の「上級」は討論会も大丈夫、「中級」は日常会話が特に問題ない、「初級」は片言レベル。
(1)『初・中・上級』『・・・人』『・・・才』『必要』『のみ』
(2)『望ましい』『歓迎』『役立つ』『優先』

文中で使われている用語について

スペ-スの関係でやむを得ず、『障がい者』『老人』『世話・支援』『途上国』等と記載。本来は、『不利な人』『お年寄り』『お手伝い・共同作業』『GDPの少ない国(欧米・日本より豊かな面が沢山ある)』、といった意識で接した方が良いのではないでしょうか。

一方的に与えたり、逆に得るのを求めるだけでもなく、お互いプラスになり、共通のよいよい未来へ力を合わせる姿勢が、本来の地球協力だと考えます。また、『障がい者』や『子ども』は、敢えて「害」「供」の字を使っておりません。

文中、聞きなれない言葉も登場するでしょう。勿論、意味が分からないからといって、「参加する資格がないのでは」なんて心配をする必要は、ありません。意味を調べてみましょう!下記もあくまで一つの解釈、人によって多少異なりますのでご了承ください。例えば、

*NGO=非政府団体・社会の改善に取り組む市民グループ。国連で使われ始めた経緯からも、日本では国際協力する団体を指すこともあるが、本誌では幅広く地域で環境・福祉・教育・村おこし等を行う団体を指す(NPOとほぼ同義)。

*オルタナティブ=「代替」「もう一つの」等と訳されますが、競争・膨張一辺倒で人と人、人と自然の絆が壊され、様々な地球規模の問題も生んだ、従来の近代文明主流に対する別の道という概念で、70年代からNGO等が好んで使いました。循環・調和を重視し、昔の伝統の智恵や技術を現代的に再生しながら、分権・横の連帯等の新しい要素も含むでしょう。