国 |
ドイツ |
コード |
OH-H01 |
プログラム名 |
Lauenstein Castle |
開催期間 |
2025/07/20(日)~2025/08/02(土) |
背景 |
Erzgebirge/Kru?noho??(Ore Mountains)は、ドイツ南東部のSaxonyとチェコ北西部にまたがるUNESCO世界遺産である。この地域は豊かな鉱業の歴史を持ち、金属生産を通じて数世紀にわたり文化的景観を形成してきた。鉱山以外にも、歴史的な鉱山町が独特の都市設計や建築様式を特徴とし、経済、教育、文化の中心地としての過去を反映している。特に15世紀から16世紀にかけて銀の採掘が盛んに行われたことで、地域のアイデンティティに大きな影響を与えた。この地域の象徴的な建築物の一つがLauenstein Castleである。Saxonyルネサンス建築の傑作であり、チェコ国境近くに位置する文化遺産保護対象の城である。700年以上にわたるSaxonyの歴史を伝えるこの城は、芸術や文化を愛する訪問者にとって魅力的な目的地となっている |
仕事内容 |
壁画とスタッコ装飾の保存・修復をテーマに実践的な活動を行う。参加者は城内の歴史的に重要なエリアでの修復作業に携わり、それぞれ異なる課題に取り組みながら学びを深める。特に19世紀の壁画装飾が残る「養蜂家エリア」での保存活動が継続される予定であり、同じ装飾群に属する隣接した空間へも作業範囲が拡大されている。これらの作業では、元々の芸術性と構造的完全性を保ちつつ素材の劣化に対処しており、壁画の洗浄、安定化、修復が丁寧に行われる。さらに、2025年の新たな重点項目として、豪華なスタッコ装飾が施された部屋の保存・修復が挙げられる。Lauenstein Castleでも特に印象的な内装を誇るこの空間で、参加者は複雑なスタッコ天井の修復作業に取り組む。表面の汚れや構造的な不安定性、素材の欠損などの課題に対して、洗浄、強化、精密な再統合技術を用いて修復を進める。この作業では、スタッコ装飾の保存における職人技と素材への深い理解が非常に重要である。ボランティア活動中、参加者は経験豊富な修復専門家や保存技術者の指導のもと、伝統的な材料や技術を用いて作業を進めるとともに、文化財保存の倫理原則を学ぶ。また、歴史的な絵画技法、スタッコの職人技、保存科学のアプローチ、文化遺産保護を支える哲学的枠組みに関する理論的なセッションも行われる |
宿泊 |
相部屋。シャワー有 |
場所 |
Lauenstein, Saxony |
資格 |
20-35才。英語中級 |
備考 |
履歴書・動機書提出。面接あり |
募集人数 |
14人 |
主催者・支援機関詳細 |
1980 年代半ばに若者グループが、旧東ドイツの村の教会を修復したのをきっかけに結成されたNGO・Open Houses。文化遺産修復・文化プロジェクトが中心。 |