• 短期ワークキャンプ
  • OH-H02
  • ドイツ
  • 2025/07/20(日)~2025/08/02(土)

歴史的な建物の保存作業

ドイツ
コード OH-H02
プログラム名 Lohra Castle
開催期間 2025/07/20(日)~2025/08/02(土)
背景 ドイツ北部のThuringiaに位置するLohra Castleは、自然保護区の端に広がる風光明媚な丘陵地帯に佇む。Thuringia最大級の城の一つとして、中世にさかのぼる千年を超える歴史を誇り、貴重な文化遺産を今に伝えている。この城の建築は、時代の移り変わりを物語る生きた証であり、歴史的な要素が建物群の随所に残されている。中世の防御施設、11世紀の塔の跡、12世紀のロマネスク様式の二階建て礼拝堂、さらにはルネサンス時代のマナーハウス(荘園の邸宅)など、時代ごとの建築様式が融合した姿が見られる。さらに、19世紀から20世紀初頭にかけて建てられた馬小屋や農業施設もこの城の魅力を引き立て、訪問者や文化遺産愛好家に過去への扉を開いている。1990年代には、European Heritage Volunteersの親組織であるOpen Housesがこの歴史的建造物を救い、文化活動を通じて再生させるという使命を掲げ、修復・保存活動を開始した。2020年以降、城内のさまざまな屋根に対して毎年保存作業が実施されてきた。近年は、主に19世紀に建てられたSchafstall(羊小屋)の屋根の保存作業が行われており、今年も引き続きその構造の安定化と長期的な保存に向けた作業が進められる。さらに、城の経済・農業施設の歴史的な屋根の保存活動も行われる予定である。これらの建物は城の外郭エリアに位置し、中世に起源を持ちながら18世紀、19世紀、20世紀初頭にかけて改修され、農業および経済活動の場として利用されてきた
仕事内容 城内や城周辺の歴史的屋根構造の保存活動。実践的な保存作業は、伝統的な木材保存技術を専門とする1名の職人の指導のもとで進行される。Schafstall(羊小屋)では、屋根の構造を安定させるために損傷した木材の交換作業を行うが、その際は当時の建築技術に忠実な手作業による補修部材を使用する。作業の方針は最小限の介入と材料の最大限の保存を重視し、損傷した部分は可能な限り修復して使用する。この慎重かつ丁寧な修復アプローチは、文化遺産を長期的な学びの場として活用する意義を示している。修復とは単なる修理ではなく、素材や歴史的な建築技法、持続可能な保存方法を深く理解し、次世代に受け継ぐための学びの機会でもある
宿泊 相部屋。シャワー有
場所 Lohra Castle。Thuringia州。Leipzig/Halle(LEJ)空港から155 km、Frankfurt/Main(FRA)空港から280 km、Berlin(BER)空港から300 kmに位置
資格 20-35才。英語中級
備考 履歴書・動機書提出。面接あり
募集人数 12人
主催者・支援機関詳細 1980 年代半ばに若者グループが、旧東ドイツの村の教会を修復したのをきっかけに結成されたNGO・Open Houses。文化遺産修復・文化プロジェクトが中心。

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