国 |
ドイツ |
コード |
OH-H03 |
プログラム名 |
Marksburg Castle |
開催期間 |
2025/07/20(日)~2025/08/02(土) |
背景 |
Marksburg Castleは、Braubachの町を見下ろす丘の上にそびえる、ドイツにおける中世軍事建築の代表的な例である。この地域の多くの城とは異なり、Marksburgは一度も破壊されることなく、その歴史的な真正性を高いレベルで維持している。城は1239年に建設され、その後、防衛の必要性に応じてさまざまな改築が施されたものの、構造的な一体性を保ち続けてきた。現在、Marksburgはドイツ最古の城郭保存団体であるGerman Castles Association(Deutsche Burgenvereinigung)の本部として使用され、同団体の保存・研究活動の象徴的な存在となっている。この城は、2002年にUNESCO世界遺産に登録されたUpper Middle Rhine Valley内に位置する。このBingenからKoblenzに至る65kmのライン川沿いの地域は、自然環境と人間の相互作用によって形成された優れた文化的景観として知られている。世界遺産への登録は、この地域における城や交易路、人々の定住形態が歴史的発展に果たした役割を示している |
仕事内容 |
Marksburg Castleの城壁保存作業を行う。プログラムでは城壁の構造的・物質的劣化への対策に重点が置かれる。長年にわたって成長した植生が表面の損傷を引き起こし、石材の弱体化を招いているため、最初の作業として、これらの植物や有機物を慎重に取り除く。また、ひび割れや隙間を安定化させるために、歴史的に正確な技術を用いて、損傷した部分を清掃・充填し、伝統的なモルタルで補強する。特に重要なのは、失われた層の再建作業である。歴史的な高さにできる限り近づけるよう適切な材料と技術を使用して、城壁の復元を進める。使用するモルタルはすべて手作業で製造し、参加者は施工時の湿度や密度を調整しながら、元の建設技術に忠実に作業を行う。最後の工程では、表面の仕上げや統合作業を行い、新たに修復された部分が既存の構造と調和し、歴史的な一体感を維持することを目指す。このプログラムを通じて、世界遺産という文化財保存の包括的な理解を深めることができる。さらに、今年は、Marksburg CastleがGerman Castles Associationの本部として使用され始めてから125周年を迎える節目の年に行われるものであり、保存活動に特別な意義をもたらしている |
宿泊 |
相部屋。シャワー有 |
場所 |
Marksburg, Rhineland-Palatinate |
資格 |
20-35才。英語中級 |
備考 |
履歴書・動機書提出。面接あり |
募集人数 |
12人 |
主催者・支援機関詳細 |
1980 年代半ばに若者グループが、旧東ドイツの村の教会を修復したのをきっかけに結成されたNGO・Open Houses。文化遺産修復・文化プロジェクトが中心。 |