国 |
ドイツ |
コード |
OH-H04 |
プログラム名 |
B?rnau-Tachov History Park |
開催期間 |
2025/08/03(日)~2025/08/16(土) |
背景 |
B?rnau-Tachov History Parkは、バイエルン州B?rnauに位置するドイツ最大の中世考古学野外博物館であり、訪れる人々に中世への没入型の体験を提供している。公園内には9世紀と14世紀の再建された2つの集落があり、それぞれの時代の生活を生き生きと描写している。忠実に再現された建築物、インタラクティブな展示、実演を通じて、中世の人々の日常、工芸、文化的慣習を体感することができる。2017年からは、この公園で大胆な実験的プロジェクトが進行している。それは、皇帝Karl IVが14世紀に利用した「Goldene Stra?e(黄金の道)」沿いの旅の宿を基にした中世城館の再建である。この道は、プラハとニュルンベルクを結ぶ重要な交易・交通路であり、中央ヨーロッパの商業や文化交流を促進した。皇帝Karl IV(1316-1378年)は中世ヨーロッパで最も影響力のある統治者の一人であり、ボヘミア王および神聖ローマ皇帝を兼任していた。この再建プロジェクトは、当時の建築様式や建設技法を用いて、Karl IV時代の城の姿を現代に蘇らせることを目指している。この公園は非営利団体Via Carolina ? Goldene Stra?e e.V.によって運営されており、過去と現在をつなぐ役割を果たしている。中世の暮らしやKarl IVの歴史的功績に対する理解を深めるための場となっている |
仕事内容 |
中世の技術を用いた城の再建活動を行う。14世紀の城の再建作業に実際に参加し、石工、木工、中世の資源管理の専門家の指導のもと、歴史的建築技術を学ぶことができる。ボランティアは、くさびを使った花崗岩の割り出しや、アシュラーストーン(切石)の加工、中世のクレーンを使った石材の据え付けなど、伝統的な石工技術を実践する。また、歴史的な石灰モルタルの調合・施工方法を学び、中世の建築における結合材の役割を理解する機会も得られる。さらに、グリーンウッド(生木)を使用した木材加工の訓練も行われる。ボランティアは手道具を使いながら丸太を梁へと加工し、構造部材としての木材の扱い方を学ぶ。実践的な作業に加えて、歴史的建築技法、中世の材料科学、保存倫理に関する理論講義も提供される。また、産業革命以前の建築が自然素材と人力に依存していたことを考察し、現代の化石燃料依存型建設業界との対比を通じて、環境負荷の観点から建築を見つめ直すことも重要なテーマとなる。そのため、このプログラムは、持続可能な建築技術への理解を深めながら、中世の建築文化を体感する貴重な機会と言える |
宿泊 |
相部屋。シャワー有 |
場所 |
B?rnau, Bavaria |
資格 |
20-35才。英語中級 |
備考 |
履歴書・動機書提出。面接あり |
募集人数 |
12人 |
主催者・支援機関詳細 |
1980 年代半ばに若者グループが、旧東ドイツの村の教会を修復したのをきっかけに結成されたNGO・Open Houses。文化遺産修復・文化プロジェクトが中心。 |