国 |
ドイツ |
コード |
OH-H05 |
プログラム名 |
Visitors’ Tin Mine of Ehrenfriedersdorf |
開催期間 |
2025/08/17(日)~2025/08/30(土) |
背景 |
Erzgebirge/Kru?noho??(エルツ山地)は、ドイツ南東部からチェコ北西部にまたがる歴史的な鉱山地域であり、中世以来、金属資源の豊富な産地として知られている。1460年から1560年にかけて、エルツ山地はヨーロッパ最大の銀鉱石供給地となり、経済の拡大や鉱山技術の進化に大きく貢献した。この地域で特に重要な鉱山エリアの一つが、Chemnitzの南約34kmに位置するEhrenfriedersdorfである。ここでは13世紀に錫鉱石が発見され、1990年代初頭まで採掘が続けられた。銀をはじめとする鉱物の採掘は、この地の経済的・技術的発展を支えた。1990年の商業採掘の終了後、Ehrenfriedersdorfは文化遺産として再生され、1995年に「Ehrenfriedersdorf観光錫鉱山」として正式に公開された。2025年には開館30周年を迎え、2019年に世界遺産に登録された「エルツ山地鉱業景観」の重要な解説拠点として、鉱業遺産の価値を伝えている。このプロジェクトでは、エルツ山地における歴史的鉱山用水システムの保存作業を実施する。水管理技術の発展は、長年にわたる鉱業活動を支え、この地域の世界遺産登録の決定的要因となった。地上および地下に広がる水路は、鉱山への水供給と排水を管理するために不可欠な存在であり、今日に至るまでその歴史的価値を保っている |
仕事内容 |
エルツ山地における歴史的鉱山用水システムの保存作業を実施する。作業では、鉱業景観の一部として残る全長100メートルの歴史的水路の修復に取り組む。この水路は、Ehrenfriedersdorfの森林丘陵を貫く主要なハイキングコースに沿っており、地域の産業遺産を象徴する重要な構造物である。作業は、堆積した土砂や植生の除去、伝統的な乾式石積み技術を用いた石造壁の修復、そして構造の安定性を支える木製の支持梁の交換を中心に行われる。これらの作業は、地元鉱山協会の専門家の指導の下で実施され、元々の建設方法を尊重しつつ、遺産の真正性を維持することが重視される。さらに、ボランティアは「Ehrenfriedersdorf観光錫鉱山」博物館における歴史的鉱山機械の維持管理や保存作業にも貢献する。この博物館はエルツ山地鉱業景観の主要な解説拠点の一つとして、鉱業技術や歴史の理解を深める場となっている。このプログラムでは、産業遺産の保存に関する理論的知識を学ぶとともに、産業遺産、環境の持続可能性、産業遺産の現代的活用という観点から、鉱業遺産の保存について深く考察する機会が提供される |
宿泊 |
相部屋。シャワー有 |
場所 |
Ehrenfriedersdorf, Saxony |
資格 |
20-35才。英語中級 |
備考 |
履歴書・動機書提出。面接あり |
募集人数 |
16人 |
主催者・支援機関詳細 |
1980 年代半ばに若者グループが、旧東ドイツの村の教会を修復したのをきっかけに結成されたNGO・Open Houses。文化遺産修復・文化プロジェクトが中心。 |