• 短期ワークキャンプ
  • OH-H07
  • ドイツ
  • 2025/08/18(月)~2025/08/30(土)

歴史的墓碑の保存と記録

ドイツ
コード OH-H07
プログラム名 Naumburg
開催期間 2025/08/18(月)~2025/08/30(土)
背景 Saxony-Anhaltに位置するNaumburg Cathedral of St. Peter and Paulは、ヨーロッパにおける中世盛期の最も注目すべき文化遺産の一つであり、建築、彫刻、ステンドグラスの芸術性が見事に融合したユネスコ世界遺産である(2018年登録)。Naumburg Cathedral Cemeteryは1542年にFreiheitischer Gottesacker(無料墓地)として設立され、大聖堂の敷地内にあるMariengemeinde(メアリー教区)の亡くなった信者のための墓地として使用された。それ以前は、埋葬は大聖堂の周囲、特に現在の回廊中庭の場所で行われていた。しかし、16世紀半ばに度重なる疫病の流行や都市人口の増加を受け、多くのヨーロッパの都市と同様に、墓地は中世の城壁外に移転された。20世紀初頭、Naumburg市の公営墓地が1901年に設立されたことで、大聖堂墓地の役割は次第に縮小。最後の埋葬は1950年代から1960年代にかけて記録されており、その後は放置された。さらに、1954年から1972年にかけて頻発した墓地への破壊行為が、さらなる荒廃を招いた。しかし、ドイツ再統一後の1993年に開催されたTag des Offenen Denkmals(文化財公開の日)を契機に、この歴史的な墓地への関心が再び高まり、2014年以降はVereinigte Domstifterの管理下で一般公開され、静かな追悼と省察の場として再生された。2016年には、墓地としての使用も再開されている
仕事内容 歴史的に重要な墓地の記録と価値向上に取り組む。プロジェクトでは、歴史的墓碑の保存と記録を中心に進められ、ユネスコ世界遺産との関連性を理解するための教育プログラムも併設される。主に墓地の南東部に焦点を当て、埋もれた墓碑の発掘、記録、状態評価を通じて包括的な保存戦略を推進する。参加者は、墓碑の寸法や素材の特性、保存状態を詳細に記録し、構造的な脆弱性を特定。今後の修復・保存措置に関する推奨事項を作成する。また、歴史的背景の調査も行い、埋葬された人々に関する情報を収集・分析することで、墓地の文化的・社会的意義を明確にすることを目指す。これらの活動を通じて、参加者は墓地の持つ歴史的価値を深く理解し、文化遺産の保存に貢献する貴重な経験を積むことができる
宿泊 相部屋。シャワー有
場所 Naumburg, Saxony-Anhalt
資格 20-35才。英語中級
備考 履歴書・動機書提出。面接あり
募集人数 14人
主催者・支援機関詳細 1980 年代半ばに若者グループが、旧東ドイツの村の教会を修復したのをきっかけに結成されたNGO・Open Houses。文化遺産修復・文化プロジェクトが中心。

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