東日本大震災に対する、NICEからの発信と方針

第一弾 2011年3月16日 English Page is here⇒http://www.nice1.gr.jp/en/topics_detail/id=1598

<はじめに>
1)本団体の通常事業・業務について
2)企画・構想中の今後の特別アクション
3)幾つかの情報のご紹介
4)政府・企業・市民等への提言・呼びかけ
5)世界中からの励まし

  なお、この方針は週1回程度の頻度で、随時更新していく予定です。
 ご意見・ご提案・ご協力など、nice@nice1.gr.jp(開澤)までご連絡下さい。

 特別非営利活動法人 NICE(日本国際ワークキャンプセンター)
 代表 開澤真一郎  事務局長 上田英司  他専従職員一同
  〒160-0022 東京都新宿区新宿2-1-14-401 NICE
  Tel 03-3358-7140  Fax 03-3358-7149  ホームページ http://www.nice1.gr.jp

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はじめに
 3月11日に東日本で起きた巨大地震は、未曾有の被害を巻き起こしており、テレビやネットで刻一刻と伝わる状況を見るたびに、心が痛むばかりです。犠牲者とその関係者の方々に、深くお悔やみ申し上げます。そして、できるだけ被害が食い止められ、状況が可能な限り改善されることを望むのみです。今後も余震と火事・津波、放射能漏れの拡大等、二次災害は予断を許しません。
 まずは皆さまが安全第一で、ご無事に過ごされることを心より願います。

 私どもも、通常の事業・業務をしっかりと維持・発展していくことと共に、緊急性と長期的な視点、現地のニーズと自分達の持ち味を合わせながら、多くの団体・個人と共に、できるだけ効果的にアクションを展開していきます。
皆さまのご協力が不可欠ですので、宜しくお願い致します。

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1)本団体の通常事業・業務について
  被災地域に比較的近い一部の事業を除き、予定通り行っております。
 現在活動中のボランティア及び共催団体は、全員無事が確認されております。
 なお、東北地方の被災地域在住者で参加申込をされる方は、申込書にその旨記載下さい(会費の減免等を検討させて頂きます)。

 1-1. 国内の国際ワークキャンプ(1~6週間)
  現在、中止を予定している事業はありません。

 1-2. 海外の国際ワークキャンプ(1~6週間)
  通常通り、世界中への派遣を行っております。

 1-3. 国内の中長期ボランティア(6週間以上)
  福島県鮫川村・福島市での募集を休止。他の全ての
 地域では、予定通り開催中または募集中です。

 1-4. 海外の中長期ボランティア(6週間以上)
  通常通り、世界中への派遣を行っております。

 1-5. 国内の週末ワークキャンプ(1週間未満)
  3/19~20の開催分では、茨城県つくば市・石岡市、東京都日の出町での開催を中止。
 他の全ての地域では、予定通り開催中または募集中です。

 1-6. その他の活動・業務
  説明会・ミーティング等、いずれも通常通り行う予定です。
 万が一、変更・中止になる場合は、申込者・関係者に連絡致します。
 また全国事務局の営業時間は交通機関の乱れに伴い、15日より若干短縮しておりましたが、
 交通機関の復旧も進んできたので、17日より通常通り(平日10:00~12:30及び13:30~18:00)に戻します。

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2)企画・構想中の今後の特別アクション
 2-1. 緊急協力(3月~4月):被災地域・周辺でのボランティア活動
  当団体では現時点では、ボランティアの派遣を行っておりません。今困難な状況にいる方々が大勢いらして、
 少しでも・すぐにでも自分達ができることをしたい思いに、スタッフ一同満ちております。が、様々な情勢が
 流動的で、現地のニーズ、受入態勢、安全性等が不明確な中で私達が行っても、効果・成果が薄かったり
 却ってご迷惑をかけるリスクも高いため、このような判断を取っております。
  一方で、被災地域の共催団体や会員と連絡を取り続け、上記の懸念がある程度クリアされれば、ぜひ
 有効な活動を実施したいと考えております。具体的な計画が決まり次第、お知らせ致します。

  <参考:東東北地域での、共催団体(教育・環境等のNPO)所在地>
 宮城県栗原市、福島県いわき市・塙町・阿武隈市・福島市・会津若松市・昭和村

 2-2. 緊急協力(3月~4月):被災地域からのホームステイ受入
  第一段階として、12,065人の会員(正会員・協力会員)間でのホームステイをアレンジ致します。
 場所・期間・条件等は双方の話し合いで決まります。
  受入が可能な他地域の会員、ホームステイを希望する被災地域の会員の方は別途ご案内致しますので、
 こちらまでお気軽にお問い合わせ下さい。

 * なお、1)で記載の通り、被災地域から国際ワークキャンプや中長期ボランティアに参加する手もあります
 (現会員以外でも参加できますが、活動意欲等、通常と同様の参加資格を満たす必要はあります)。

 2-3. 復興協力(5月以降)
  100ヶ国の連携団体、全国150ヶ所の活動拠点を持ち、21年間で2,874回のワークキャンプを主催
 (45,661人のボランティアが参加)してきたノウハウ、ネットワーク等の蓄積・力を活かして、積極的に企画
 していく予定です。プロジェクトの形は、グループで行うワークキャンプ(数日~数ヶ月)や個人型(ボラン
 ティアの受入を取りまとめるコーディネーター派遣も含む)、外国人が加わるもの・加わらないもの等、
 様々なパターンを現地の状況や方針に合わせて組み立てます。活動内容(田畑や家屋の片づけ・修復、
 独居老人宅のお手伝い等)や人数も、現地のニーズに応じて決めます。
  ワークキャンプではこの指とまれで元気いっぱいの人達(若者が多数だが、どなたでも!)が集まります。
 作業上の専門的な技術は地域の方々に指導して頂くことが多いからこその限、界も可能性もあります。
  先述の共催団体を中心に、会員や協力団体のネットワーク、更には 新たに活動を受け入れたい地域・
 団体も対象にさせて頂きますので、受入・企画に関心のある方はぜひ、お気軽にお問い合わせください。
  具体的な計画が作られ、決まり次第、お知らせ致します。

 2-4. 被災地からの更なる滞在受入(5月以降)
  2-2に続き、第二段階としては、より広範な方々を対象に、受け皿を用意していく計画です。
 通常の事業への受入に加えて、被災地域の方々を対象とした特別事業(ワークキャンプ、ファーム
 ステイ等)も行政・企業・NPOの方々と協力しながら、企画していきたいです。

 2-5. 寄付金の受け付け
  NICEでは上記2-1~2-4のアクションを推進するための基金 「東日本大震災・被災地支援アクション基金」を
 創設しました。物資の受け付けは、現在は有効・確実な受け皿や送付方法がないため行っておりませんが、
 今後行う可能性はあります。

 * 寄付金は、現在の避難中の方々に対する緊急的な物資支援ではなく、主に復興支援の活動に充てられる
 見込みです。例えば
  + 活動で必要となる資材・器具
  + プロジェクト・リーダー達が現地を往復する交通
  + 支援対象者や活動するボランティアの食事や宿泊 
  + 本アクション実施のための当団体の運営経費 (アクションにかかる事務局側の通信・印刷費や
   各アクションを担当する職員の人件費)に充てる割合は、2割を上限と致します。
 
 * 寄付金の使用計画、集計状況や使途・成果は、随時当団体のホームページにて報告させて頂きます。
  寄付者と金額も発表させて頂く予定ですので、匿名希望の方はその旨お知らせ下さい。
  (参考:2010年度にNICEが頂いた寄付金額:910万4319円)

 * クレジットカードでの寄付も可能です。以下をご参照ください。
  http://www.nice1.gr.jp/donation
  銀行振込の場合は以下となります(お手数ですが、メールまたはお電話にて、お名前と「支援アクション寄付」
 であることをお知らせ下さい。) 【三井住友銀行 新宿通支店 普通口座 7838791(口座名:ナイス)】

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3)幾つかの情報のご紹介
 * 協力団体からまわってきた情報を一部選びました。いずれも本団体の活動とは一切関係はありません。

●寄付先
 ・中央共同募金会 http://www.akaihane.or.jp/topics/detail/id/61/
 ・日本赤十字社 http://www.jrc.or.jp/contribution/l3/Vcms3_00002069.html
 ・日本財団 https://canpan.info/open/news/0000006465/news_detail.html

●個人からの物品寄付募集団体の情報
 ・東京リサイクル運動市民の会、MOTTAINAIキャンペーン http://www.trx.jp/pdf/shien2.pdf
 ・日本エコツーリズムセンター http://www.ecotourism-center.jp/article.php/reliefe_01

●東日本大震災関連リンク集
 ・市民キャビネット公式サイト http://shimin-cabinet.net/

●日本語が分からない在日外国人向けのサイト
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/info/select.html
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/radio/program/16lang.html

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4)政府・企業・市民等への提言・呼びかけ
★ 銀行に対して:大震災支援のために国内外から振り込まれる寄付金に対して、手数料を免除することを
 提案・要望致します。現在、インドネシア等、様々な所で大勢の方々の善意による寄付金集めが始まって
 おります。特に国際送金では数千円の手数料がかかることが、NPO・市民からの小額の寄付金集めへの
 大きな障害となっているため、銀行側の素晴らしいご協力をお願い致します。
 + マネーロンダリング等の悪用を防ぐために、銀行側が特設口座を作り、ある程度の基準で選ばれた
  寄付先のいずれかを指定してもらい、寄付先の運用に対してもモニタリングを行うことが有効と思われます。

★ 政府に対して:記者クラブに加わっている大手メディアだけでなく、在日外国人を対象としたエスニック
 メディア等も、プレスリリース等の対象として含めて頂きたいです(市民キャビネット 地球社会・国際部会より)

★ 上記以外の提言も、随時発信していきます。また、会員を中心に、買いだめしないこと、節電、放射能汚染
 等に関する風評被害の防止、善意ではあっても不十分な状態で現地に軽はずみに行かないこと等の行動を、
 積極的に呼びかけていきます。

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5)世界中からの励まし
  3/11の地震発生後、本日までの6日間で何と40ヶ国・65の国際ボランティアNGO(+個人多数)から、
 励ましのメール・電話が送られてきました(その他、フェースブック等を通じても、多くのメッセージが
 寄せられております。)翻訳の態勢が取れ次第、ホームページ等で紹介させて頂きます。

【アジア】モンゴル(MCE)、インドネシア(IIWC、DJ)、ベトナム(SJV、VPV)、
 韓国(IWO、KNCU)、中国(JIA)、台湾(VYA)、香港(HKIEd、VT)、
 フィリピン(EYES)、タイ(ST)、マレーシア(SCI)、インド(RUCHI、FSL、SMILE)、
 バングラデシュ(BWCA)、スリランカ(SCI)

【欧州】アイスランド(WF)、フィンランド(ALLIANSSI)、アイルランド(VSI)、
 英国(UNA、CONCORDIA、VAP)、ベルギー(CBB、SVI)、フランス(SJ、
 CONCORDIA、UNAREC)、ドイツ(VJF、NIG、SCI)、イタリア(SCI、IG)、
 スペイン(COCAT、SVI)、ギリシャ(CIA)、トルコ(GEN)、ポーランド(SCI)、
 セルビア(YRS)、モンテネグロ(ZID)、エストニア(EST)、アルメニア(HUJ)、
 グルジア(LYVG)、ロシア(SFERA、PZ)

【アフリカ】モロッコ(JEC、CJN)、ケニア(KVDA、CIVS、PAMOJA)、
 ウガンダ(UPA)、タンザニア(UV)

【北中南米】カナダ(CJ、FFOB)、米国(VFP、VIS、SCI)、
 メキシコ(NATATE、VIVE)、エクアドル(FEVI)、アルゼンチン(SAS)

【国際団体】CCIVS、ICYE
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