国 |
ドイツ |
コード |
OH-H09 |
プログラム名 |
World Heritage Site Classical Weimar |
開催期間 |
2025/08/31(日)~2025/09/13(土) |
背景 |
1998年にユネスコ世界遺産に登録された「古典主義のワイマール」の構成資産は、ドイツのWeimar市内および周辺に点在する11の施設で構成されている。これらの施設は、18世紀後半から19世紀初頭にかけてのWeimarの文化的発展を象徴し、ドイツおよびヨーロッパの文学、哲学、芸術に対する優れた貢献を示している。Weimarは、知識人や芸術家の拠点として、ヨーロッパの啓蒙主義やロマン主義に大きな影響を与えた。その中でも特に重要な場所の一つが、Weimar近郊のO?mannstedtにあるWieland邸である。ドイツの著名な詩人・作家・翻訳家であるChristoph Martin Wieland(1733?1813)が晩年を過ごしたこの邸宅は、Weimarの文化遺産への彼の貢献を象徴する存在である。敷地内には邸宅とともに、当時の美的・知的感性を反映した景観庭園が広がっている。現在、Wieland邸はワイマール古典主義財団の管理下にあり、この財団はワイマール古典主義に関連する多くの歴史的建造物や庭園を保護・活用している。2012年以降、「古典主義のワイマール」の歴史的庭園の保全と維持管理に注力してきた。特にここ3年間は、Belvedere公園の歴史的なキッチンガーデンにおいて、石積みの壁の修復、園路の復元、構造的な保守作業が行われた。今年はプロジェクトの範囲を拡大し、ワイマール古典主義時代と深い関わりを持つWieland邸にも作業の場を広げることで、Weimarの文化遺産の物語を実践的な保全活動と学際的な教育活動を通じてより一層強化することを目指している |
仕事内容 |
WeimarとO?mannstedtの両方で、歴史的庭園構造物の再建と安定化を行う。Belvedere公園では、庭園の段丘部分を支える側壁の石積み壁の修復作業が継続される。Wieland邸では、庭園とIlm川を隔てる歴史的な石積み壁の保全に取り組む。この壁は、敷地の境界線としての役割とともに、土壌の流出を防ぐ重要な構造物として機能している。これらの作業は、伝統的な石積み技術に精通した熟練の石工の指導の下で行われる。さらに、参加者はWieland邸の庭園の維持管理に関わるその他の作業にも協力し、歴史的庭園の保護と美観の維持に貢献する。このプロジェクトの重要な理念の一つは、伝統的な石積み技術を活用した「スローワーク」の哲学を取り入れることである。慎重かつ丁寧に技術を適用し、歴史的建築技法の価値を再認識しながら作業を進める。このアプローチは、持続可能な資材の利用や再利用、歴史的技術の現代建築への統合を提唱する「ニュー・ヨーロピアン・バウハウス」の原則とも一致している |
宿泊 |
相部屋。シャワー有 |
場所 |
Weimar, Thuringia |
資格 |
20-35才。英語中級 |
備考 |
履歴書・動機書提出。面接あり |
募集人数 |
12人 |
主催者・支援機関詳細 |
1980 年代半ばに若者グループが、旧東ドイツの村の教会を修復したのをきっかけに結成されたNGO・Open Houses。文化遺産修復・文化プロジェクトが中心。 |