国内・海外ボランティア活動を行う
国際ボランティアNGO NICE(ナイス)は
1990年の設立。国内・海外約90か国で
ワークキャンプ等の各種事業を行います。
●ガザでの即時停戦を呼びかけます。
●ウクライナと世界の平和を強く求める、緊急声明とアクション
富田林(大阪府)
【プロジェクトについて】
電気も水も、ガスもない。
大阪市内から南へ電車で40分。
滝谷不動駅から20分ほどてくてく歩き、丘を登ると、田畑と森が広がる「奥の谷」に到着します。

ここが奥の谷です。
奥の谷では地元の有志団体「富田林の自然を守る会」の方々が1996年から19年間、
里山保全活動をしています(会の発足は1989年)。
里山とは、昔の人々がくらすために利用してきた森林や、周辺の田んぼ、畑、川などのこと。
多くの動植物と人間が共生する環境が当たり前でした。
しかし高度経済成長後、生活は都市化。
人間の生活と自然は切り離され、これまで生活のために必要だった森林も、放置されることに。
森の環境は急速に変化し、さまざまな生物に影響を及ぼしています。
会のみなさんは、貴重な里山が残る「奥の谷」を次世代に残していこうと、保全活動に取り組まれています。
定住者はいませんが、毎月宿泊するボランティアがいます。
ここには電気も水も、ガスもない。携帯の電波も思うように入りません。
そんなサバイバルな場所ですが、長年の活動が評価され、
企業の寄付によりソーラーパネルやバイオトイレが設置されています。
水は地元の方が大きなタンクに水を汲んで運んでくださり、薪で火を起こす。
そう、ここは最新の技術を取り入れつつ、自然の恵みを最大限に利用したエコビレッジともいえるのです。
自然のありがたみを感じながら、人と自然が共存する、美しい場所です。

【参加者について】1歳から80歳、地元から地球の裏側まで。
NICEは、富田林の自然を守る会と共催で、1999年からワークキャンプを行ってきました。
・国際ワークキャンプ(8月、2週間。日本5人、外国5人)
・週末ワークキャンプ(月1回、1泊2日。日本人10~20人)
そして2014年からの新しい取り組みが、
・国際週末ワークキャンプ(3月と11月、3泊4日。日本12人、香港8人)
です。

国際ワークキャンプには、アジア、ヨーロッパ、北中米など、世界各国からボランティアが集まります。
メンバーは2週間、ひとつ屋根の下で同じ釜の飯を食べ、国境や世代をこえた家族のように。
国際理解をはぐくみながら、地元の方と里山保全に取り組みます。
より気軽に参加できるのが、土日に開催される週末ワークキャンプ。
学生時代に国際ワークキャンプに参加をしたメンバーが、
結婚して子どもを連れて、ふらっと訪れるなんてこともあります。

そして新しく始まったのが国際週末ワークキャンプ。
3泊4日、香港人との国際交流を図りながら、ボランティア活動に取り組みます。
国際週末ワークキャンプは、いそがしい人や社会人でも参加ができる、
美味しいとこどりの国際プログラムなのです!
【活動内容】
放置された森林は木々が過密になり、光の差し込まない真っ暗な森に変容します。
多くの動植物は、その森でくらすことができません。
ハチがいないと花が咲かず、野菜も育たないように、
生態系の一部である私たち人間が、自然の恩恵を受けられなくなるのは明らかです。

<左:2012年5月> <右:2014年9月>
間伐の作業ではうっそうとした森に光を入れ、豊かな自然を取り戻せるようにします。
見てください、この写真!地道な間伐の結果、2年後には雑木林に光が差し込み、うっすらと緑の芽が出ています。
切り倒した木は皮をむき、乾燥させて、畑の柵や小屋を建てる為の材料にします。
奥の谷にあるソーラーパネル用の小屋や、炭焼き小屋も、間伐材で建てられています。

富田林の自然を守る会は、里山保全活動の他に、行政に対する提言活動等も精力的に行われており、
環境大臣から「地域環境保全功労者賞」を表彰されています。
代表、田淵武夫さんはこう仰います。
「ボランティアに来て、作業をして帰るだけじゃあ、世の中は変わっていかへん。
社会にどんな問題があるのか、背景にはどんな経済的・政治的状況があるのかを考えてほしいし、
私たちも伝えていかないといけない。ボランティアで学んだことを通して、
これから自分がどういう選択をしていくのかを考えてほしい。」
奥の谷での学びは、つかみ取ろうと思えばきりがありません。
環境問題についてはもちろんのこと、火の起こし方から政治問題、はたまた恋愛相談まで!?
人生の大先輩たちから、これからに活かせるヒントがたくさん得られるはずです。

ここには、林業のプロがいるわけではありません。
ボランティアとして参加する私たちは、チェーンソーでがんがん木を切るわけではなく、
ノコギリや斧で木や竹を伐採していきます。1日に切る木が2、3本、なんて日もあります。
「コツは、こつこつ続けること。」地元の方が言われていたことばです。
ゆっくりだけど、みんなで、安全に、地道に。
ここで里山保全をしていくためには、より多くの人たちの助けが必要なのです。
ローカル×グローバル。

前回の国際週末ワークキャンプでは、カルチャーナイトを開催して香港料理を食べたり、
お互いの母国語である漢字一文字でワークキャンプを表現し、感じたことや学びを共有したりもしました。
たった3泊4日ですが、24時間一緒にいると、あれ?4日しか一緒にいなかったんだっけ!?と思うくらい、
深い仲になっていることもしばしば。

自然の力で温まったごはんを食べたり、
地元の方から活動に対するアツい想いを聞いたり、
夜な夜な焚き火を囲んで語り明かしたり、
ことばがうまく通じなくても、星がきれいだねーって笑いあったり。
机の上ではわからない、「心が動く瞬間」が、たくさん待っています。
東京や北海道からの申し込みもある、大人気のプログラムです。
ひと味違う週末を、大阪の里山で過ごしてみませんか?
【こんな人にオススメ!】
・ボランティアに興味はあるが、まとまった休みが取れない
・いつもと違った週末を、自然の中で過ごしたい
・環境保全活動に興味がある
・国際交流、多世代交流に興味がある
【共催団体情報】
「富田林の自然を守る会」
1989年発足の任意団体。
「身近な自然に親しみ、自然を愛する心をやしなう」
「富田林の自然を守り住みよいまちづくりをすすめる」を目的に活動。
里山保全活動のほか、「自然観察会」「米づくり体験」「水の生き物と遊ぶ会」など文化的な活動も実施。
その他「植生調査」「昆虫調査」「自然環境活用調査」など、
自然生態系の保全や生物多様性の確保の向上にも力を入れる。
Facebookページ
電気も水も、ガスもない。
それでも年間約200人が泊まりにくる場所があります。
大阪市内から南へ電車で40分。滝谷不動駅から20分ほどてくてく歩き、丘を登ると、田畑と森が広がる「奥の谷」に到着します。

ここが奥の谷です。
奥の谷では地元の有志団体「富田林の自然を守る会」の方々が1996年から19年間、
里山保全活動をしています(会の発足は1989年)。
里山とは、昔の人々がくらすために利用してきた森林や、周辺の田んぼ、畑、川などのこと。
多くの動植物と人間が共生する環境が当たり前でした。
しかし高度経済成長後、生活は都市化。
人間の生活と自然は切り離され、これまで生活のために必要だった森林も、放置されることに。
森の環境は急速に変化し、さまざまな生物に影響を及ぼしています。
会のみなさんは、貴重な里山が残る「奥の谷」を次世代に残していこうと、保全活動に取り組まれています。
定住者はいませんが、毎月宿泊するボランティアがいます。
ここには電気も水も、ガスもない。携帯の電波も思うように入りません。
そんなサバイバルな場所ですが、長年の活動が評価され、
企業の寄付によりソーラーパネルやバイオトイレが設置されています。
水は地元の方が大きなタンクに水を汲んで運んでくださり、薪で火を起こす。
そう、ここは最新の技術を取り入れつつ、自然の恵みを最大限に利用したエコビレッジともいえるのです。
自然のありがたみを感じながら、人と自然が共存する、美しい場所です。


【参加者について】
1歳から80歳、地元から地球の裏側まで。
ここに集まるひとたちのこと。
NICEは、富田林の自然を守る会と共催で、1999年からワークキャンプを行ってきました。・国際ワークキャンプ(8月、2週間。日本5人、外国5人)
・週末ワークキャンプ(月1回、1泊2日。日本人10~20人)
そして2014年からの新しい取り組みが、
・国際週末ワークキャンプ(3月と11月、3泊4日。日本12人、香港8人)
です。


国際ワークキャンプには、アジア、ヨーロッパ、北中米など、世界各国からボランティアが集まります。
メンバーは2週間、ひとつ屋根の下で同じ釜の飯を食べ、国境や世代をこえた家族のように。
国際理解をはぐくみながら、地元の方と里山保全に取り組みます。
より気軽に参加できるのが、土日に開催される週末ワークキャンプ。
学生時代に国際ワークキャンプに参加をしたメンバーが、
結婚して子どもを連れて、ふらっと訪れるなんてこともあります。


そして新しく始まったのが国際週末ワークキャンプ。
3泊4日、香港人との国際交流を図りながら、ボランティア活動に取り組みます。
国際週末ワークキャンプは、いそがしい人や社会人でも参加ができる、
美味しいとこどりの国際プログラムなのです!
【活動内容】
木を切って、森を守る。
主な活動は、雑木林や竹林の間伐です。放置された森林は木々が過密になり、光の差し込まない真っ暗な森に変容します。
多くの動植物は、その森でくらすことができません。
ハチがいないと花が咲かず、野菜も育たないように、
生態系の一部である私たち人間が、自然の恩恵を受けられなくなるのは明らかです。


<左:2012年5月> <右:2014年9月>
間伐の作業ではうっそうとした森に光を入れ、豊かな自然を取り戻せるようにします。
見てください、この写真!地道な間伐の結果、2年後には雑木林に光が差し込み、うっすらと緑の芽が出ています。
切り倒した木は皮をむき、乾燥させて、畑の柵や小屋を建てる為の材料にします。
奥の谷にあるソーラーパネル用の小屋や、炭焼き小屋も、間伐材で建てられています。
「ボランティアをしてるだけじゃあ、世の中は変わらへん。」

富田林の自然を守る会は、里山保全活動の他に、行政に対する提言活動等も精力的に行われており、
環境大臣から「地域環境保全功労者賞」を表彰されています。
代表、田淵武夫さんはこう仰います。
「ボランティアに来て、作業をして帰るだけじゃあ、世の中は変わっていかへん。
社会にどんな問題があるのか、背景にはどんな経済的・政治的状況があるのかを考えてほしいし、
私たちも伝えていかないといけない。ボランティアで学んだことを通して、
これから自分がどういう選択をしていくのかを考えてほしい。」
奥の谷での学びは、つかみ取ろうと思えばきりがありません。
環境問題についてはもちろんのこと、火の起こし方から政治問題、はたまた恋愛相談まで!?
人生の大先輩たちから、これからに活かせるヒントがたくさん得られるはずです。
「コツは、こつこつ続けること。」

ここには、林業のプロがいるわけではありません。
ボランティアとして参加する私たちは、チェーンソーでがんがん木を切るわけではなく、
ノコギリや斧で木や竹を伐採していきます。1日に切る木が2、3本、なんて日もあります。
「コツは、こつこつ続けること。」地元の方が言われていたことばです。
ゆっくりだけど、みんなで、安全に、地道に。
ここで里山保全をしていくためには、より多くの人たちの助けが必要なのです。
ローカル×グローバル。
海外からの仲間と、地域の活動を応援しましょう!


前回の国際週末ワークキャンプでは、カルチャーナイトを開催して香港料理を食べたり、
お互いの母国語である漢字一文字でワークキャンプを表現し、感じたことや学びを共有したりもしました。
たった3泊4日ですが、24時間一緒にいると、あれ?4日しか一緒にいなかったんだっけ!?と思うくらい、
深い仲になっていることもしばしば。

自然の力で温まったごはんを食べたり、
地元の方から活動に対するアツい想いを聞いたり、
夜な夜な焚き火を囲んで語り明かしたり、
ことばがうまく通じなくても、星がきれいだねーって笑いあったり。
机の上ではわからない、「心が動く瞬間」が、たくさん待っています。
東京や北海道からの申し込みもある、大人気のプログラムです。
ひと味違う週末を、大阪の里山で過ごしてみませんか?
【こんな人にオススメ!】
・ボランティアに興味はあるが、まとまった休みが取れない
・いつもと違った週末を、自然の中で過ごしたい
・環境保全活動に興味がある
・国際交流、多世代交流に興味がある
【共催団体情報】
「富田林の自然を守る会」
1989年発足の任意団体。
「身近な自然に親しみ、自然を愛する心をやしなう」
「富田林の自然を守り住みよいまちづくりをすすめる」を目的に活動。
里山保全活動のほか、「自然観察会」「米づくり体験」「水の生き物と遊ぶ会」など文化的な活動も実施。
その他「植生調査」「昆虫調査」「自然環境活用調査」など、
自然生態系の保全や生物多様性の確保の向上にも力を入れる。
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