児童労働・ストリートチルドレン

世界各国で子ども達と関わるワークキャンプを開催しています。夏休みの期間に参加できるものも多くあります。

1)児童労働とは

児童労働とは、義務教育を妨げる労働や法律で禁止されている18才未満の危険・有害な労働のことです。世界には1億5200万人の子どもが児童労働をしているといわれています。これは、2016年に国際労働機関(ILO)が発表したもので、そのうち7300万人が危険有害労働に就労しているといわれています。
(公益社団法人 国際労働財団*1)

2)ストリートチルドレン

子どもの直面する問題は、児童労働のみではありません。路上で物乞いや靴磨き、物売りなどをして生活する「ストリートチルドレン」も非常に大きな問題です。その背景には、様々な原因があります。国内の経済状態や失業率の悪化、政府の対応の問題。家庭内の貧困や虐待のため、親に捨てられたり、自ら家を出る子どもたちもいます。
 

3)なぜワークキャンプが必要?

恵まれない環境で暮らす子どもたちのため、インドネシアのNGO、IIWC(Indonesia International Work Camp)はNICEと共にワークキャンプを開催。ジャワ島中部、Pecalonganの貧困地区で6才から15才までのストリートチルドレンへの教育支援を行い、遊びの場を設けました。その他にも、スマランの村の孤児院で英語教育を行うなど、NICEでは、現地との協力のもと、子どもたちが抱える様々な問題解決に取り組んでいます。
2013年春活動の様子(Youtube動画)はこちら

 

   
関連のあるプログラム紹介
ワークキャンプ名 期間 主なワーク

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海外・国内ボランティア検索

◆◇◆参加者レポートから◆◇◆


【社会への考えや価値観】
◇教育の大切さ。子どもので威嚇は環境によって大きく左右れることを学んだ(2018 春 Tegal Rejo 1)

◇大人は勝手であるということ(2018 春 Tegai Rejo 1)

◇地域の深い問題や、教育についてなど、考えるべきことは多くあるが、その環境下でも、たくましく生きる子ども達に感動した。この先も自分に出来ることは何か考えうようになった(2016 夏 Tegal Rejo 2)

【体験エッセイ】
◆子ども達は一見言うことを聞かなくて、汚い言葉を使い、悪い印象を与えますが、それは親の真似であったり、注意を引きたいがための行動であったんだと気が付きます。友達を傷つけた場合、誤る必要があること、異お礼、挨拶の重要性を少し教えただけで変わる子もいました。

◆私が初めて村を訪れた時、子ども達がたくさんいました。私はてっきり駆け寄って来てくれるものだと思っていましたが中指を立てられ、汚い言葉を吐かれました。それは衝撃的で、すぐに日本に帰りたくなりました。こんな子ども達と2週間も一緒に過ごせるか不安になったからです。でも、実際に関わってみると、悪い子ばかりではありませんでした。住んでいる村が売春村で、学校でいじめられている子も少なくありません。そういった子ども達がこの村で意地を張っているだけでした。親も出稼ぎに行ったり、兄弟それぞれ父親が違ったり。そういう子ども達とは、とりあえず話しかけに言って、「ボクシングしよう!」とか、体力遊びとかによってすぐに心を開いてくれました。

 

◆◇◆参加者から◆◇◆


【社会への考えや価値観】
 自分にとっては当たり前のことである、安全に寝る場所があること、自分の戸籍が存在していること。そんな最低限の物も与えられていない子ども達。そのような子ども達に囲まれて2ヶ月を過ごしました。滞在期間が長かったため、子ども達の両親と会う機会も多く、ストリートチルドレンが誕生する負の連鎖を垣間見ることができました。
私にとって悲惨な生活環境の中でも、笑顔で走り回り、生活している子ども達を見ると、自分がどれほど恵まれた環境でふて腐れて生きているのか、はっとさせられました。特に最終日には、恵まれた日本に帰っていく私を「気をつけてね」と笑顔で送り出してくれ、恵まれない環境に帰れらを残して帰国しなければ行けない自分の非力さを痛感しました。彼らの笑顔は常に私の心の中にあります。
ストリートチルドレンのような、社会に深く根差した問題は、2か月間では到底解決することはできません。私に出来ることといえば、両親から与えられていないだろう愛情を遊ぶこと、ハグする事で伝えることだけでした。子ども達がこの世界には自分たちの存在を認めている人がいるということを感じてくれていればと思います。