今世界で注目されている難民問題への取り組み

難民と関わる国際ボランティア

ヨーロッパを中心に難民と関わる国際ワークキャンプを開催しています。夏休みの期間に参加できるものも多くあります。

1)難民とは

難民とは「人種、宗教、国籍、政治的意見やまたは特定の社会集団に属するなどの理由で、自国にいると迫害を受けるかあるいは迫害を受ける恐れがあるために他国に逃れた人々」と定義されており、今日は政治的な迫害・武力紛争・人権侵害などを逃れるために国境を越えて他国に庇護を求めた人々を指すようになっています。1951年には難民の地位に関する条約が作られました。

2)ヨーロッパにおける難民支援

ヨーロッパでは、中東からの難民が急増しています。ベルギーでは、国内に赤十字が運営をしている難民受け入れセンターが22箇所あり、国際ワークキャンプを開催。ほとんどの方は家族と別れ、生活品や住む場所がありません。赤十字は人道的、中立的立場に立ち、難民の受入れを行い、住居・食料の提供、医療薬品の提供、未成年への教育、文化やスポーツ活動などを実施。

3)ワークキャンプで私たちは何ができるの?

国際ワークキャンプのなかで、例えば難民キャンプで暮らす子どもたちのケアや、夏季休暇中のティーンエージャーの活動の企画といったプログラムがあります。彼らはとても厳しい時間を過ごしてきており、彼らの生活を少しでも明るくするためにはボランティアの協力が必要なのです。                

難民に関わる国際ワークキャンプ プログラム例
ワークキャンプ名 期間 開催国 分野
  • ※このページに掲載しているプログラムは一部です。
    他のプログラムは、下の「難民と関わるプログラム一覧」をチェック!

難民と関わるプログラム一覧

◆◇◆参加者レポートから◆◇◆


【社会への考えや価値観】
◇難民といっても、日本の子ども達と同じように楽しいと笑い、悲しい渡名喜、元気に生活しているのを知り、自分の中に偏見があったことに気が付いた

◇日本では知ることのできない「難民」という存在の抱える問題の実態の一端を知り、その上で支えとなる宗教や、置かれた場所で前向きに生きるメンタリティーなど、知見が広まった

◇私一人が考えを改めたところで何も変わらないが、ネットの情報だけで物事を理解したきになるのをやめようと思った

【体験エッセイ】
◆今回関わった子ども達は学校というものを知らない子がほとんどでした。大人たちは子ども達に教育を与えることで将来を変えていきたいと願っていますが、教室・教師・金銭的な支援を得ることは難しく、もどかしさが伝わってきました。
私たちにできることは、自己のような難民の状況を知って、伝えていくことしかありません。私は、今回自分が実際に見てきた状況を伝えて行き、どんな状況の子ども達も学校に通えるように出来る支援に繋げていきたいと考えています。

◆宿泊場所の環境は想像以上に悪く、ここで2週間も過ごすのか…を思ったのですが、良く考えてみたら、子ども達は生まれたころからこの生活が当たり前で、これが普通なんだと思い、自分が恵まれていることを自覚しなければならないと思いました。
それでも子ども達は渡したタイよりも何百倍も楽しそうに生きていて、力強くて笑顔に吸い込まれそうでした。何かしてあげたいという思いは強くなっていくのに、ただ私たちが子ども達からパワーを貰っていました。一緒に遊んであげることで、子ども達が自分を見てくれる人は酢酸いるんだということを知ってもらえればいいなと思いました。

 

◆◇◆参加者から◆◇◆


【難民って怖い?いや違う!!!】
 ベルギー赤十字が運営する難民受け入れセンターに2週間滞在しました。 世界中から集まった国際ボランティアメンバー8名と、ベルギーに逃れた難民申請者とトコトン向き合いました。難民って?ムスリムって?というネガティヴな壁をどうしたら取り払うことか出来るんだろうという疑問をずっと抱えていました。

 自分でも驚くほど施設の人達、暮らしに適応した中で出た答えは、 難民という括りだけで関わるのではなく、一人一人の目の前の人間と時間を共有する事。

【毎日毎日彼らと向き合って感じた大切な事】
◆ 想像力を持つこと
難民ではなく、時間を共有した友人が置かれている現状が、もし自分の身に起きたらって考えてみる。家族と離れ離れになって、母国から避難する状況に対して、難民という括りではなく、友人として想像してみること

◆ 尊敬の念を持って接する
自分と対極にいる経験をしている人達だからこそ、関わる時に尊敬の念を持って接する

◆橋渡し役を増やす事
全く難民と関わった事がない人と難民の人達、双方を知る橋渡し役を増やして行く事で、難民に対するネガティヴな壁を壊すムーブメントを起こすことが出来ると信じてます