新卒NPOのロールモデルに

名前
浅井杏里(あさいあんり)
性別
女性
年代
20代
属性
国際ワークキャンプ主催事業部 部長
NICEの経験
デンマークの国際ワークキャンプ、エストニアの中長期ボランティアなど

NICEへ入る前の経歴

「今度タンザニアにいくことにしたの! ワークキャンプで !」そんな突然の、大学サークルの先輩の話がきっかけでした。はじめて“国際ボランティア”を身近に感じた私は、NICEの説明会へ。大学・サークル・バイトの往復の毎日に退屈していた私には、何とも刺激的な話でした。ひとりでの海外、見知らぬ外国人達とのボランティア、カタコトの英語力・・・本当に自分に出来るのかと不安もありました。それでも心の高鳴りは収まらず、「えいっ!」と思い切って申込みボタンを押しました。
 こうして初めてデンマークで木の家を建てるワークキャンプに参加。すっかりその魅力にハマった私は、翌年の休学を決めました。バイトを掛け持ちして貯めた貯金をほぼ使い、エストニアの福祉施設での中長期ボランティア、フィリピンでの植林ワークキャンプなどに参加しながら旅をして1年を過ごしました。
帰国後は、「自分の住む地域周辺でも何かしたい!」と思い、愛知県の週末ワークキャンプに参加したり、中部NICEチームのメンバーとイベントやNICEの説明会を開催したり。これらの活動を通じて出会った多くの仲間とは、くだらないことから大切なことまで、多くを語り合いました。

NICEで働くのを決めた理由

いくつか理由はありますが、私の心を動かしたのは「本物との出会い」でした。
帰国後、地元の愛知周辺で週末ワークキャンプを企画する機会があり、そこで普段から地域のために活動をする「人生の大先輩」の方々と出会いました。彼らは、私の知る「高齢者」像とは大きく異なりました。ひとたび山に入れば、学生よりもずっと軽快な足取りで険しい道をぐんぐん進み、「あの木の名前の由来はね…、この葉は天ぷらにするとおいしいんだ…、この動物の足跡は…」と大切な知恵をたくさん教えてくれました。夜には、普段話せないような、人生や働くこと、地域の未来について等々、老若男女で飲み語りました。
このような「本物」の出会いや経験こそ、若い世代が必要としているものだと思いました。そして、大げさかもしれないけど、地域社会や日本・世界のハッピーな未来をつくる1歩になるのでは・・・!?とも。そして、そんな活動に本気で関わる生き方をしてみたいと感じていました。そんな頃タイミング良く、NICEが職員募集をしていることを知り、ワークキャンプの企画を行う国際主催事業部へ希望を出しました。

担当している/いた業務

国内で開催される国際ワークキャンプの受入業務を担当しています。参加者の半分が日本人、半分が外国人なので、業務の半分は英語を使ってやりとりをしています。将来これほど英語を使って仕事をするとは、学生時代には想像していなかったのでドキドキでしたが、ワークキャンプで身に着けたサバイバルイングリッシュで何とかやっています。
その他には、新事業を企画したり、キャンプリーダーの養成等も担当をしています。現場に出ることも多く、国内や海外の各地で地域の方々やボランティアのみなさんと直接対話しながら、プロジェクトの運営を行うことで、日々刺激を頂いています。

どんな力を求められ、どんな力が身についたか

社会に出た経験もなくスキルがない私にとって、すべてが試行錯誤の毎日でした。学生時代に現場で会うNICE職員の姿から想像できませんでしたが、事業運営の裏側には、想像を超えた量の事務作業がありました。そのため、PCスキルや事務処理能力は自然と身に付きました。
また、大切だと感じる力の1つは「共感力」です。事業を企画するにあたり、様々な方々と関わることになります。地域の社会問題の背景やニーズに耳を傾けてプロジェクトを企画し、地域の方々の想いを代弁することでボランティアに情報を届けます。また、ボランティ自身の動機ややりたい事を受け止めて、必要なアドバイスをして実り多い活動に繋げます。時にはトラブル対応もありますし、人生相談に乗ることもあります。コミュニケーションの形は様々ですが、すべては共感から始まると考えています。

やりがい

「心が動く」その瞬間に、関わることができることです。
参加者から「第2の故郷ができた!」「自分の夢が見つかった」などと嬉しい声を直接聞くことも多いです。また、キャンプリーダー養成を担当しているので、大仕事を終えた彼らが何とも清々しい表情で、地域での学びや活動の様子を自分の言葉で語る姿には心がビリビリします。
日本や世界各国からのメンバーと地域の方々が出逢い、毎年様々なドラマが生まれます。そんなドラマは人の心を動かし、地域で語り継がれ、ムーブメントとなって、社会を動かす力になると感じています。

今後/今のキャリア

NICEの職場は、社会経験もなければ何のスキルもない自分に、自由に何事にもチャレンジをさせてくれました。そして今、ライフワークと感じる仕事をさせて頂けていることに感謝しています。今後は、これまで国際ボランティアに関わりたくてもチャンスの少なかった方々との架け橋になれるような役割に挑戦していきたいです。

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