国内・海外ボランティア活動を行う
国際ボランティアNGO NICE(ナイス)は
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名前 | 長井 奏貴さん (学生) | ![]() |
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ボランティア参加国 | アイスランド、ドイツ、フランス、インド | |
レポートの内容 | FSL India | |
滞在期間(インド) | 2011年5月-12月 | |
ぼらいやー期 | ぼらいやー5期生 |
『挑戦することを忘れないでほしい』
南インドのクンダプラという小さな村で、ウミガメ保護のプロジェクトに取り組んだ。
私は、2011年度休学を利用し、日本国際ワークキャンプセンターNICEの主催する「ぼらいやー」というプログラムに5期生として参加した。このプログラムは、1年間海外を旅しながら複数の国際ボランティアに参加していく、というものなのだが、今回はその中でも長期のボランティアに参加したインドでの体験をレポートしたい。
南インドのクンダプラという小さな村で、ウミガメ保護のプロジェクトに取り組んだ。このプロジェクトにはドイツ人学生とスロバキア人の社会人が共に参加しており、さらに同じオフィスで働くのは地元インド人からカナダ人まで、まさに国際色豊かなメンバーであった。
活動内容は、主に4つ。ウミガメの卵を外敵から守ること。産卵や不可ごの巣の様子を調査し、統計データにまとめてウミガメ保護団体やインド政府に寄与すること。地元漁師の嗜好品としての卵の補色を止めることに理解を得ること。子どもへの環境教育を通して、ウミガメの誤飲事故につながるゴミのポイ捨てなどを止めさせること。特に教育に関しては、急速に発展するインドにおいて、環境に配慮した発展を目指してほしいという、近代社会の教訓から学んだメッセージを込めて取り組んだ。それぞれの活動で、多様なメンバーと特技を活かし合って取組み、非常に楽しかった。
日常生活では、地元インド人の家庭にホームステイさせていただき、インドのローカルライフを体験することができた。トイレでは紙を使わない、停電・断水が頻繁に起こるなど、日本との違いによるショックもさることながら、長期滞在するうひに物質にとらわれない無所有の喜びをも感じることができた。毎週末はボランティア仲間と列車で観光に出かけた。ここで出会った仲間と過ごした時間は一生忘れ得ないだろう。
活動を通して、国際グループのモチベーションを保つための目標設定、ゴールの共有の仕方や、論理に基づいた議論の仕方など、大いに学びとれた。
また、旅全体を通しては、世界各地でのローカルライフの経験から得た、全地球的に物事を捉える視点、そしてなにより世界中にできた友人たちとの思い出が、これからの自分を形作っていく礎になるだろうと確信している。
最後になるが、これから海外を目指す皆さんには、チャンスを逃さずに何にでも挑戦することを忘れないでほしい。何かに挑戦して失う者より、得るものの方が大きいなら、恐れず挑戦していってほしい。皆さんの健闘を祈る。

