体験談・ミャンマー Heho




人々を魅了する国 (齋藤友里香さん)

  ミャンマーを訪れたのは今回が初めて。東南アジアはあちこち行ったことがあるし、ミャンマーに行く機会がなかった訳でもないけれど、ニュースで見るミャンマー=ビルマ=軍事政権のイメージが強くて、ビビって中々行く気にはならなかった。私の周りでミャンマーを旅行した事のある人のほとんどが、このミステリアスな国のとりこになっているのを気味悪いと思っていた。なぜ世界遺産のようなものもないのに人々はミャンマーのとりこになってしまうのか。否、百聞は一見にしかず。私は、ワークキャンプ中、今までミャンマーに目を向けて来なかった自分を何度も後悔した。つまり、私もこの国に惚れてしまったのだ。
 
ミャンマーと一口に言っても、私が今回訪れたのはヤンゴンとシャン州の田舎の村の実。東南アジア第2の国土面積を持ち、多くの少数民族、更には政治的・経済的問題を抱えるこの国の全てを理解した訳では決してない。しかし、開催地のPhaya Taungという村に限定して言うならば、彼らのホスピタリティー、純粋に相手を思いやる心は、日本のみならず、東南アジアの近隣国でも失われつつあるものであるように感じた。例えば、自分たちは簡素なメニューにも関わらず、3食とも豪華なご飯を用意してくれたり、山盛りのマンゴーをくれたり…この無償の優しさに人々は魅了されるのだ。
                                              
 一元的でしかなかった私のミャンマーのイメージを、今回のワークキャンプでの経験は見事に打ち破ってくれた。この多面的で、課題もあれば数知れない魅力も持つミャンマーを、これからもフォローしていこうと思う。最後にポンポンジーの言葉「良い事をしていれば、良い事はやってくる。悪いことをしていれば、悪い事がやってくる。」そんな当たり前の事を思い出させてくれた。
 

 出会いに恵まれたワークキャンプ (今井友香さん)
 
 私にとっては2か国目のワークキャンプ。ミャンマーを選んだ理由は、皆が行ったことないような国に行きたかったから。実際、私の周りにミャンマーに行ったことがある人はほとんどいなかったので、ドキドキしながら到着。キャンプメンバーは、日本人8人・アメリカ、デンマーク、フランスから1人ずつとミャンマー人6人の計17人。キャンプメンバーは、ネイティブの英語話者が多く自分の英語力のなさに嫌気が差した。数日経つと、子どもたちが名前を覚えあいさつしてくれるようになった。そんな子供たちの成長をみて気合いが入った。 
 
 1週間後、日本人5人が帰国。すごく寂しかったけど、より英語を話す機会が自然と増え、キャンパーたちのつながりが強くなったように感じた。このワークキャンプでは、経験豊富な参加者と私と同じような夢を持つ同世代の若者にたくさん出会い、将来の進路を考える上でもすごく貴重な体験になった。そして、生きた英語に触れることで自分の夢に一歩近づいた。